美味しんぼ
ストーリー
究極と何とやらの料理の対決と言う不毛な争いを続ける親子のストーリー
解説
はっきり言って私はこの漫画大嫌いである。
この漫画に貫かれている理論は単純明快。
1・日本食は世界一。
2・食にこだわらない人間は、ゴミ、カス、屑、生きるに値しない人間。
読んでいてこれほど不快になった漫画は、あのゴーマニズム宣言(作者が、テンパッた後の)以外ではこの漫画だけである。
彼らの理論で言うと、日々食べるのも精一杯の中で、力の限り、精一杯生きている、第三世界の人々や、恵まれない人間などはみな生きるに値しない人間になってしまう。
大体グルメなんぞは食の浪費、金持ちの自己満足を満たす道楽である。その浪費された食材で一体何人の飢えた人々を救えると思っているんだ。悔しかったらいっぺんその台詞を、第三世界の中ではいてみろ。
この漫画で述べている理論展開なども実に薄っぺらではなにつく。
そう、この漫画は食事を通した啓蒙漫画ではなく食事を問う下、傲慢エゴイズム丸出しのナショナリズム漫画である。
しかし、この漫画もなぜか、あのゴーマニズム宣言と同じように、ファンがいる。まあ、薄っぺらな理論と根拠で、手前勝手でアホな主張や思想を繰り広げる所は両作品とも全く同じだが。