S・W・A・T
監督:クラーク・ジョンソン
主演:サミュエル・L・ジャクソン.コリン・ファレル
ストーリー
銀行強盗事件で、SWAT隊員、ギャンブルは、待機命令を無視し、相棒のストリートが止めるのも聞かず独断で、銀行内に潜入、人質を取っていた犯人を人質を撃ち、その隙に犯人を射殺する。
人質は怪我で済んだが、上司は、ギャンブルの独善的で、スタンドプレーの多い性格を危険視し、ギャンブルを、解雇処分、ストリートは武器保管庫の係りにされてしまう。
それから、半年、武器保管庫に回されながらも、トレーニングを怠らなかったストリートは新任隊長、ホントが、結成した、SWATの新チームのメンバーに選ばれる。
実地試験、そして、現場で、数々の手柄を上げるホント率いる新チーム、そんな彼らに新たな任務が、下される。捕らえられた、犯罪組織のボス、アレックスの護送である。
「俺を逃がしたら、一億ドルくれてやる!!」
カメラの前で、そう発言する、アレックス。
一億ドルに目がくらんだ、犯罪者、ならず者、そして、警察内の裏切り者たちの手から逃れ、アレックスを無事護送できるのか。
ホント、ストリート、と、その仲間たちの戦いが始まる
解説
ちゃらら〜、ちゃらら〜、ちゃらら〜、ちゃらら〜、ちゃら、ちゃっちゃららら〜
と川口弘探検隊のテーマと日本では言った方が通りの良いあのテーマにのって、かつてドラマだった(見たことねえが)SWATが、スクリーンに戻ってきた。
一番最初の、ストリートと、ギャンブルの単独行動を見たときは、結構期待できた。
が
その後が思いっきりいけない。
俺を逃がしたら一億円
の発言に触発され、一億に目がくらんだ有象無象が、アレックスを護送する主人公たちに襲い掛かってきて、そんな有象無象と、知力と、体力と、火薬と、特殊効果を駆使した、大攻防戦が、ロス市外で繰り広げられる、私の大好きな、火薬の量と反比例した脳みその量で楽しめる、あの手の映画かな?
と思ったが違った、全然!!
「逃がしたら一億!!」の台詞が出てくるのは、物語も進みに進んだ、中盤も終わりのほう。その後、とってつけたような、ヘリの墜落と、犯罪者の襲撃が一度あるだけで、後は、
何なんだかなぁ
な、追っ駆けっこをして、盛り上がりも、クライマックスも無いうちに、物語は終わってしまう。
じゃあ、前半は何をしていたのかって?
そりゃあ、旦那、
仲間集め
ですよ。後、訓練ね。そう、日ごろの訓練が、正確な仕事をこなし、犯罪を未然に防ぐってモンですぜ。
てー、そういう映画なのか、これ?
RPGで言えば、ゲームの大半が、パーティーメンバー集めで、単調で、退屈なパーティー集めを追え殺れ殺れ、やっとゲーム本編かと思ったら、いきなりボス戦でしかもそのボスが、スライムだった。と言った感じである。
物語のもう一方の主人公である、犯罪組織のドン、アレックスの捕まり方も、実に間抜けだし、その後も、何だか、犯罪組織のドンらしい貫禄も無ければ、冷酷さも何も無い。この手の映画が面白いかどうかは、悪役が魅力的かどうかに関わってくるが、アレックスには、悪役としての魅力が全く無い
後、この映画のもうひとつの主題、元相棒だった、ストリートと、ギャンブルの確執も、何だか判らない内に終わってしまった。