フェイス/オフ
監督:ジョン・ウー
主演:ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ
ストーリー
七年前、幼い息子を極悪非道なテロリスト、キャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)に殺されたFBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)。それ以来、彼は、キャスターを逮捕するためだけに生きてきた。そしてついに、キャスターを逮捕する。彼の悪夢は終わったはずだった。
しかし、キャスターはロスのどこかに時限式の細菌爆弾を仕掛けていたことが判明する。しかし、キャスターは逮捕のときの事故で植物状態。ほかに爆弾を仕掛けた場所を知っているのは、変質的で、兄以外には心を開かない、キャスターの弟だけだった。弟から爆弾のありかを聞き出すために、キャスターの顔を移植して、キャスターに化けて刑務所に潜入するアーチャー。無事弟から爆弾の場所を聞き出すことに成功する。
しかし、植物状態から蘇ったキャスターは、アーチャーの顔を移植。アーチャーとなって、キャスターとなったアーチャーの前に現れた。奪われたものを取り戻すため、そして、悪夢をこんどこそ終わらせるためのアーチャーの戦いが始まる。
評論
評論うんぬんの前に、見ていない人はまず見てみるべきである。ストーリー、アクション、カメラワーク、映像の美しさ。ジョン・ウーの非凡さが随所に現れている。おそらくここ10年で最高のアクション映画ではないだろうか。
主演の二人も、入れ替わる前と、後、を見事に演じ分け見るものに不自然さをまったくといっていいほど与えない。二大濃い顔、演技(?)の俳優の競演だが、その濃さが逆に、映画にえも言えぬ味わい深さを与えている。
ジョン・ウーおなじみの二丁拳銃アクション、壁をはさんでの会話、画面をスローモーで横切る鳥、もしっかり出てくる。この映画を見た後、二丁のモデルガンが無性に欲しくなってしまった。
とにかくこの作品は必見である。