ガメラ3・邪神覚醒

邪神〈イリス〉覚醒

監督:金子 修介

主演:中山 忍、山咲 千里

ストーリー

世界各地でギャオスが大量発生する。そして、金曜の夜、にぎわう渋谷の町にギャオスとガメラが出現。二大怪獣の激突により渋谷の町は壊滅。ガメラを危険視する世論が沸き起こり始める。

そのニュースを奈良の山村で聞いている少女がいた。「私はガメラを許さない。」彼女の両親は、4年前、ガメラとギャオスの戦いに巻き込まれ、ガメラに殺されていた。そして少女は村はずれの祠の奥で怪獣の卵を発見する。そこから孵化した怪獣をイリスと名づけ、少女は怪獣を育て始める、ガメラへの憎しみを胸に抱きながら。

 

評論

「日本映画もついにこのレベルに達したか。」と思える作品。

怪獣という非日常的な設定でありながら、その他の設定は、限りなく現実などに即してえがき高い評価を得てきた新ガメラシリーズの三作目。本作でも、その精神は健在で、質の高い特撮作品に仕上がっている。特に渋谷が崩壊していくシーン。その後、ガメラが危険視されていくくだりなどは見ごたえ十分。

今作品では多くの人物が登場する。そしてそれぞれ重要な役割を果たしている。また、なぜ日本に怪獣がよく来るのか、なぜイリスは日本にいたのか、などの、謎も解き明かされるはずであった。しかし、上映時間が短く、それぞれの、キャラクターの個性、役割がはっきりと描ききれていなかった。また、多くの謎にもあまりはっきりした答えが出ていなかったのが残念である。

もう少し、登場人物、解き明かされる謎などを絞って、キャラクターの性格わけ、謎の解明をはっきりさせるか、上映時間を長くするかのどちらかにしてほしかった。

おそらく制作費の関係などでこのような事態になってしまったのだろうが、個人的には、ガメラ2のほうが作品としての質は高かったように思う。「つぶれてもいいような銀行に税金まわすのなら、このような良質の作品の制作費に、一割でもいいからその金をまわして、日本映画のレベルを上げてやってほしい。」そんなふうにも思えてきた。

ガメラシリーズの成功を受けてか、ゴジラが復活するという。しかし、相変わらず、「きぐるみのプロレス」から抜け出せないようなら日本映画に未来はない。がんばれゴジラ製作スタッフ。

 

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