ハンニバル

 

監督:リドリー・スコット

主演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア

 

ストーリー

十年前、バッファロービル事件で犯人を挙げ一躍名を挙げたFBI調査官、クラリス・スターリング。

彼女は、麻薬組織の女ボス、イヴェルダを逮捕しようとするが、彼女を射殺してしまう。位ヴぇるだが、赤ん坊を抱えていたことから、彼女は、FBI内で、苦しい立場にたたされる。

その彼女の窮地を利用し、やはり十年前行方知れずになった、殺人鬼、レクター博士を捕らえようとする大富豪、メイスン・ヴァージャー。彼の差し金により、レクター逮捕の任務につくことになった、クラリス。名寸の目的は、レクターへの復讐。

その頃そのレクターは、イタリア、フィレンツェに、フェル博士と名を変え潜伏していた。

フィレンツェで、メイスンの追っ手を殺害したレクターは、アメリカへ、彼を捕らえんとする、クラリス、復讐に燃えるメイスン、そしてレクター博士。三者の思惑の絡み合う。

 

解説

 

全世界でヒットを飛ばした、「羊達の沈黙」。その待ちに待った続編がいよいよ公開された。

私も原作を読み、その映画が完成するのを大変楽しみにしていた

しかし、

はっきり言って消化不足である。

まず、文庫本二冊分の原作を、二時間に詰め込もうとしたため、あまりにもディテイルを削ぎ落としてしまい、結果、人間関係がよく分からないうちにエンディングを迎えてしまう。

原作では、メイスンの執念深い性格、その彼を取り巻く人間関係、レクターを捕らえんとする人間のそれぞれの思惑が複雑に絡み合っており大変黄泉応えが有ったが、それらがはっきりいって出ていない。

正直言えば、原作を読んだ人のための映画であり、最後のエンディングの違いを楽しむ。

そんな映画になってしまっている。

 

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