M:i−2
監督:ジョン・ウー
主演:トム・クルーズ
ストーリー
オーストラリアの製薬会社が開発した、悪魔のウイルス、キメラが元IMFのエージェント、アンブローズに奪われる。
休暇を取っていた、イーサン・ハントの元に、奪われたキメラの奪還の命令が下る。
彼は、キメラを奪い返すために、アンブローズの元恋人、凄腕の女泥棒、ナイア・ホールと接触を図る。
キメラとナイアをめぐり、互いの手口を知り尽くした二人のIMFエージェントの闘いが始まる。
評価
町に待ったMI-2の公開。
アクションの詩人、ジョンウーの作品らしさが随所に現れている。
二丁拳銃のガンアクション、効果的に使われるスローモーション、画面を横切るハト、ダンスを踊るかのようなカーアクション。
切れのあるアクション、随所に使われるスローモー、暗闇と炎を効果的に使った陰影、彼の作り出すアクションシーンは芸術的な美しさすら感じる。
ほとんどのスタントを自分で演じたトムクルーズもさすがだが、はっきり言えば、ジョン・ウーが監督すれば、どんな奴でも、かっこよく見えてしまうのではなかろうかと疑いたくなる。
気のせいか所々に007への対抗心が見えてくる。(極力秘密兵器などは使わない。一人の女性に熱烈な情熱を見せる、etc)
金のほかにストックオプションを求めてくる敵役もなんとなく現在風である。
「製薬会社が、金儲けのために病原菌をまく。」と言う、なんだかよく聞く都市伝説のようで、ストーリーはありがちな内容である。
しかし、この映画は、次から次へと押し寄せるアクションの美しさ、切れのよさを楽しむのが本筋だと私は思う。