パール・ハーバー
監督:マイケル・ベイ
出演:ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセール
ストーリー
パイロットを夢見る幼馴染の二人の少年レイフとダニー。大人になり、めでたくパイロットになった二人、レイフは軍看護婦と恋に落ちるが、ヨーロッパ戦線へ義勇軍として参加する。
看護婦の元へ届けられるレイフの死亡通知。悲嘆にくれる看護婦。そんな彼女と恋に落ちるダニー。
だがレイフは生きていた。彼ら3人の三角関係は、真珠湾攻撃によって大きく動いてゆく。
解説
駄作映画!!
めでたく2001年度ゴールデンラズベリー賞に6部門ノミネートされた。歴史、時代考証を無視しまくった怪作。
チープなラブストーリー、大金をかけて日本軍の残虐さを執拗なまでに描きまくった真珠湾攻撃のシーンは、ある意味圧巻の一言である。まあ、こんなあからさまなシーンに良くこれだけの金を掛けたもんだとあきれ返る。
アメリカ人の被害は描いているが、日本の真珠湾攻撃で日系人が死んだことや、攻撃後の救出活動に、日系人が多く携わった事なども描かれていないし、その後の米軍の空襲で同じように民間人が多数死んだ事についても描かれていない。
いや、太平洋戦争真っ最中ならば、こんなプロパガンダチックな映画が出来ても問題は無いんですがね、問題なのは、これが戦後60年も経ったときに出来たって事。
まあ、何と言うのか「ファッキンジャパニーズ!!て言いたい事ぐらい判るんだよ馬鹿野郎。」と言ったあたりが鑑賞後の正直な感想である。
まあ、海外で軒並み評判が悪く、大金掛けた割には、受けなかったので多少溜飲は下がったが、何の因果か日本ではソコソコ受けてしまったのである。困ったことだ。
だがこの事だけで愛国心がどうたらこうたらと騒ぐのもナンセンスである。
最悪外国映画賞、とか、監督を日米友好破壊大使とかに任命してあげて大いにその馬鹿さ加減を称えてあげるべきである。
この映画の中で唯一救われたのは、日本の提督(山本提督?)が言った
「真に賢い人間は不戦不敗の道をとる。」
と言う台詞である
確かに人間がもう少し賢ければ戦争なんかはしないし、こんな馬鹿な映画だってつくりはしない。
日本の映画関係者は少なくとも、この映画の製作者達より賢くあってほしい