タイタニック
監督:ジェームス・キャメロン
主演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット
ストーリー
1912年、世界最大の超豪華客船、タイタニック号は、多くの人々の夢を乗せ、サウサンプトン港を出航した。
若い画家ジャックは、アメリカンドリームを夢見る三等船室の乗客。
そして、愛の無い結婚に苦悩する一等船室の乗客ローズと出会い、やがて二人は、激しい恋に落ちる。
多くの人々の、夢、野望、思惑を乗せながら、タイタニックはその先に待ち受ける悲劇に向かって航海を続ける。
解説
歴史上有名すぎる、大事件とラブロマンスを絡めた感動の物語で、世界中でメガヒットを飛ばした、超大作。
ジャックとローズの短いながらも、激しく、悲劇的なラブロマンスがこの作品を、世界最大のヒット作にした、
わけが無い。
金持ちの娘で、我侭身勝手に育ち、いざ結婚と言うときに、初めて、自分の我侭が通らなくなり、自分を悲劇のヒロインと思い込んで、勝手にダウナー系の方向に舞い上がる金持ちのバカ娘。
そして、そんな金持ちの一見清楚に見える娘の舞い上がりにすっかりだまされてしまう、貧乏で、純粋な青年。
それを快く思わない婚約者、当然、貧乏人と結婚したって、金持ちの我侭娘はすぐに飽きると思い?二人の仲を裂こうとする。
しかし、そんな婚約者の行動は、バカ娘のダウナー系の舞い上がりを更に加速させるだけ。
結局、バカ娘の舞い上がりに振り回された、純粋な青年は命を落とし、バカ娘は、その男への思い出を棟に力ズよく生きてゆく(と、少なくとも当人は思っている)
そう、この物語は、すでに、手垢が付きまくった、凡百のラブロマンスである。この手の物語は、ドラマ、小説、漫画、その他諸々のメディアで飽きるほど繰り返されてきた。
ある意味、ありきたりで詰らない物語である。
なのに、この作品はメガヒットを飛ばした。
なぜか!!
諸君、それはこの映画が、ハリウッド映画だからである。
そう、実物大のタイタニックを復元して、それで撮影する。最先端の視覚効果を惜しみなく投入し、タイタニックの沈没シーンをこの上なく大迫力に描いたこと。そして、ハリウッド映画の巧みなプロモーション、宣伝活動によるものである。
これが、この映画がメガヒットした最大の要因である。(はずである)
バカ娘のために、ひょっとしたら助かったかもしれない命を落としてしまった、ジャックと、ダイヤを結果的に盗まれた、ホックリーには同情を禁じえない私である。