裏木戸通信10号
盟主
巨人が強い。
ぶっちぎりの強さである。
二位と7.0ゲーム差(8月4日現在)。ミレニアムVも確実であろう。まるでかつての西武ライオンズを彷彿とさせる強さである。さすがは球界の盟主。記念すべき20世紀最後の年の優勝は巨人で決まり!!!
今年の巨人を例えるならば、30年ぐらい前の車のシャシーに無理やりF1のエンジンを詰め込み、腕の良くないドライバーでも、力任せでなんとか他を圧倒できるようにしたとでも言うべきか。
他球団が手塩をかけて育てた選手を、金に明かせて買いあさる。
さらに、リザーブとして有力新人も取っておく。そして、他球団から来たロートル達に何かあった時の為に、二軍で飼い殺しにしておく。
贅沢な金遣い、さすがは球界の盟主といでも言うべきか。
「盟主」という言葉を国語辞典で調べると「同盟の中心となる人、国」と言う意味らしい。確かに今でも野球は巨人を中心に回っている。プロパガンダ機関の日本テレビを中心に、全てのキー局が、巨人戦だけを中継している。
メディアへの露出度が上がればそれだけ人気が出るのも道理である。
しかし、盟主とは、その同盟のために自分の腹も痛めるものではないだろうか?
果たして、巨人は腹を痛めているのだろうか?
江川事件など、自分に都合の悪い事が起これば、「新リーグ結成」と駄々をこね、他球団、貧乏な球団がやっと育てた選手は、フリーエージェントで、金に明かせてかっさらっていく。盟主と言うよりは独裁者のような気がしてくる。
ここまで書いたらもうお分かりだろう。そう、私は巨人が大嫌いである。
俗に言うアンチ巨人である。
プロ野球は確かに巨人人気におんぶに抱っこである。さらにそれを何とかしようと言う、動きが他球団に全くないのも問題である。結局、現状に不満を抱きながらも、何とかやっていけているので、現状を変えようとしない。
まあ、文句をいっても始まらない。今年は、ほぼ間違いなく巨人が優勝だろう。そしてプロパガンダ機関が、それを仰々しく取り上げ・・・・・・・・・・・・
巨人の優勝が証明するものが二つほどある。
1・どんな不況でも、有る所には金がある。
2・結局金がある奴が強い。
と言う二点である。
日本に健全な人間が育たないわけである。
(マジとギャグの区別はつけましょう。)