裏木戸通信 104号

 

見ると感じは大違い??

 

 

 

私の外観は、見事にオタクである。

 

 

 

では、私はどんな人間か?

 

 

 

ゲームが大好き、漫画も好き、女にもてない。そう、見た目のとおりのオタクである。

 

 

だからと言って私は危ない人間ではない

(恐らく、多分、きっと・・・・・・・・・・・)

 

 

世間一般で、オタクと言うと、

 

危険、アブナイ、近寄ってはいけない、

 

な人間の最右翼のような気がする。娘さんが、そんなオタクに近づく事に危険を感じる親御さんも多いはずだ。(きっと)

で、確かに、悶々として、世間様に申し訳ない、いや、死刑にしたほうが世のため人のため、な犯罪を犯してしまうオタクもいる。

で、オタクがそんな事件を起こすと、「これだからオタクは・・・・・・・」と世間は思う。私もそう思う、自分のことは棚に上げておいて。で、そんな奴が、エロゲーや、それに類する、架空の世界の影響を受けた ようだ、等と言ったら、もう大変である、其の手のものは、思いっきり槍玉に挙げられ、下手をすれば、規制の対象になる。

 

見た目がいかにもオタクと言った感じの人間が、やばめの事件を起こしたら、「ああ、やっぱりね、」とか「いかにもやりそうな奴だな」と言った感想が出るであろう。

 

引きこもっている人間が、オタクな雰囲気の人間だったら、やっぱり「やっぱりね」な感じを抱かれると思う。

 

では、見た目が爽やかな人間が、あれな犯罪を犯したり、引き篭もっていたりしたらどうか?

 

「そんな事やりそうな人間には見えないけれども」

 

と言った感想を抱かれるのではなかろうか。実際は、どんな感想を与えるかはわからないが、やった事、やってる事は同じでも、見た目によって、人に与える感覚は変わってくるのは事実である。

 

 

見た目に惑わされてはいけないのに、殆どの人はそれをしてしまう。

 

確かに、心の内面が顔に現れることは大いにある。

 

 

「顔を見ればその人がわかる。」

 

 

年取った人間なんか良くこの台詞をはく。確かに判る事も多いだろう。多くの人と出会い、付き合ってきた年寄りならなお更であろう。

だが、全てが顔に現れたら苦労はしない。むしろ、人付き合いをする上で、全てが顔に現れたら困る事だって、多々ある。悪人が全て悪人面している訳でもないし、ヤバイ事件を起こす奴が全てヤバイ顔をしている訳ではない。

データーがないからわからないが、ヤバイ顔をした人間が、ヤバイ事件を犯す割合と、ヤバイ顔をしていない人間が、ヤバイ事件を犯す割合は、どっちが高いのだろうか?

案外、五分五分、ひょっとすると、ヤバイ顔をしていない人間のほうが割合が高いかもしれない。

 

 

 

それでも、人間、見た目に左右される。

 

 

 

私だってそうである。自分のことを棚に上げて、見た目ヤバそうな奴には近づきたくないし、自分も秋葉原とか徘徊するのに、同じように徘徊している、ヤバそうな奴は、白い目で見てしまう。やってはいけない事だと頭でわかっていても。殆どの人だって、判っている筈だ、学校でだって教えられる「外見で判断してはいけない」。

確かに後天的なものが与える影響も大いにあるが、生まれ持った要素だって強く影響を与える、外観と言うものは。だから、外見で判断してはいけない。

 

 

「好きで、こんな顔に生まれたわけじゃない。」

 

 

外見が今ひとつな人間が一度は思う事ではなかろうか?

 

 

 

それでもやっぱり外見で判断してしまう。

 

 

だって其のほうが楽だし、手間が掛からない。その人を外見以外から知るには、付き合って、色々話して人間関係を作っていって、etc、etc、色々手間が掛かるステップを踏んで行かなければ成らない。会う人会う人そんな事をしてはいられない。毎日すれ違う人も含めたら、一日どの位の人と顔をあわせる事に成るのやら。

大体、恋人、友人、知り合い、関係者、誰だって、最初は、見ず知らずの人、其の最初は、見た目で判断したし、見た目で判断された筈である。

 

 

 

 

最初に与えた印象を変えるのは難しい。

 

 

 

よく言われる。最初の見た目で、ネガティブなイメージを与えてしまう人間は、そんな所でも損である。逆に、プラスの印象を与える外観の人間は、そんな意味でもお得である。

なんだか軽そうな奴だな、暗そうな奴、活発そうな奴、明るそうな奴、陽気そうな奴、怖そうな奴、あれな奴、これな奴。ファーストインプレッションは多種多様である。

で、見た目の雰囲気道理の人間もいれば、見た目と全然違う人間も存在する。ある程度付き合うと、見た目と違う人間は、そんな事をネタにされるし、私自身も「最初見たときは・・・・・・・」と言われたことも結構ある。

私は見た目は、ネガティブな印象を与える人間である。そのままネガティブな人間像のまま、私を見ている人も沢山いれば、付き合って行く内に、見方を変えてくれた人もいる。

私自身は、見た目が与える印象で、嫌な思いも色々してきた人間である、それでも見た目で人を判断する事は止めていないし、止められない。人間に視覚がある以上、案外、仕方のない事なのかも知れない。まあ、だからと言って、それをしていい理由にはならない し、それで、差別をしていい理由には当然ならない。

ただ、たまに、これじゃあ 、見た目で、ネガティブな印象を与えてもしょうがないなと言う人も見かけるし、自分自身もそんな時がある。

例えば、太めのオタク。

 

「 もう少し、痩せればもう少し、もう少し、いいイメージ与えるのに・・・・・」

 

と思ってしまう。

肥満症なのかも知れないが、もう少し、そこら辺を考えて、痩せるように努力しても罰は当たらないと思う。

私自身もそうである。もう少し、見た目が与える雰囲気を考えて、見た目にも気を使うべきだと思うが、めんどくさくてそれをしない。

やっぱり、ファーストインプレッションを考えて、外見にも手間を懸けるべきなのだろうか?

 

 

 

 

「三十過ぎたら、自分の顔に責任を持たなければならない」

 

 

 

鏡を見ると、時々この言葉が痛く聞える今日この頃である。

 

 

ファーストインプレッションに気をつけろ