裏木戸通信 111号
品質保持期限
製品には、寿命以外に、期限がある。
保障期間。
その間に、普通に使っていて壊れたりしたら、無償で修理したりしてくれる期間。
保障期間を過ぎたら、きっちり壊れる。
と言う話を良く聞く。
保障期間中は壊れないが、それを過ぎて、一年ぐらいすると、何処かが壊れて、修理、または、買い替えなければならなくなると言う奴である。
保障期間が過ぎた後は、普通に使っていて壊れても、有償修理になってしまう。
都市伝説でもある。
製品は、保障期間を過ぎたら壊れるように、パーツなどの強度を計算して作っている。
もし本当だとしたら、凄い技術力である。
と言うか、もし、そんな事が出来る位なら、コストを下げる方に、その技術力を持って行った方が良いのではないかと言う気もする。
だが、その手の伝説はなくならない。
本当は、もっとよく持つ製品を作れるが、そうすると、商品が売れなくなるので、適当なところ(保障期間が切れたあたり)で壊れるように作っている。
とか言う伝説である。
私が買った商品には、それに類する事象は、余り現れたことはない。幸いなことに、大抵の製品は、保障期間を過ぎても、順調に動作をしてくれている。
まあ、少なくとも、日本企業は、これらの伝説に類するような事はしていない、と信じたい。
で、食べ物の保障期間が賞味期限である。
それを過ぎたら、食べたら危ない。それを過ぎて食べたら、どうなっても責任持てないわよん。
と言う期限でもある。
冷凍食品、飲料、缶詰、インスタント食品、etc
色々な食べ物に、賞味期限が記入してある。当然それを過ぎたものを食べて、何か起こっても、製造元、販売元等は保障をしてくれない。ニュース等で食中毒とかになって問題になるのは、賞味期限以内の物を食べてそうなった時である。
まあ、そうは言っても、賞味期限のほうは、保障期間と違って、大抵の場合、余裕を持たせている(と言われている)
だから、賞味期限を一日、二日ぐらい過ぎたものを食べても、特に問題は無い(はずである)
私だって、賞味期限を少し過ぎたものを
大丈夫、大丈夫。
と自分に言い聞かせて食べる時もある。まあ、今まで、幸いにも、食中毒など、ヤバイ事態になったことはないしね。
先日、某遊園地が、その期限を切れた食べ物を出して大問題になった。
これが、倒産直前、経営赤字バンバンの遊園地とかそんな所がやっていたのなら、
「間違った方向に経費削減をしてしまったのね」
と納得するところもあるが、あそこみたいに、儲かってしょうがない、この不況下に、やたら客が入っている所が、やっていると、コメントに困ってしまう。
そこまでして、金を稼ぎたいか、この金の亡者!!
というか、
さすが金の奴隷のハリウッド資本がバックについているところよのう、
というのか、兎に角、一体何を考えて、そんな物を出したのか理解に苦しむ。
私も賞味期限が過ぎたものを食べるが、それは、色々止むに止まれぬ事情があって、更に色々覚悟を完了させた後食べるのである。