裏木戸通信 112号

 

遊具

 

 

この間、昔通っていた学校に行ったら、遊具が全てなくなっていた。

なぜ、遊具がなくなったのか理由はわからない。

昔は、かなり巨大なジャングルジムが校庭にあった し、回転遊具とか、うんていとか、鉄棒とか、兎に角一通りの遊具が揃っていた。

放課後は、その遊具で良くそこで遊んだ。で、巨大なジャングルジムは、大抵、毎年一人は、転落して怪我をする子供がいた。だからと言って、撤去する話は出なかった。

なぜ、撤去とか、対策をとろうと言う話にならなかったのか?

 

 

 

危険を見過ごしていた

 

 

そうかも知れない、毎年怪我する子供がいたのに、特に安全対策を講じている様子はなかった。せいぜい、朝礼とかで、「気をつけましょう」と言う程度であった。

 

 

 

子供を信じていた

 

 

と言う見方も出来るかもしれない。本当に命を落とす危険性のあることはしない。その程度で、死なない程度に頑丈である、etc。

特に安全対策を採らなかったのはどちらが理由かは判らない(前者の可能性が強いが)

 

 

 

 

子供の遊び場の安全性の確保。

 

 

 

これは大切なことだと思う。本当に危険な遊具はなくすべきだし。考えうられる事故に対して、それ相応の対策を採ることも大切である。

ただ、大人が考え付く全てのパターンどうりに子供は動かない。むしろ、全てを看破できたら、そっとの方が問題かもしれない。大人が考え付きもしないことを、良しに付け、悪しに付けするのが子供である。

そこで、事故が起こるかもしれない。

で、何か事故があった時どうするか?

対策を採るのは当然であるが、その対策をどうするか?

 

 

 

 

 

その遊具自体をなくしてしまう。

 

 

 

これも一つの手だとは思う。ただ、よほど危険なものでない限り、余り言い解決策とは思えない。

ジャングルジムだって、登り棒だって、ブランコだって、鉄棒だって、うんていだって、遊び用によっては、怪我をする可能性はあるし、下手をすれば命を落とす危険性だってある。

ただ、ある面、怪我をするから危険を学び、無茶をしなくなると言う面もある。大怪我をしては元も子もないし、安全であるに超した事はない。そこら辺のバランスをどの様に取るか、そこが問題ではある。

ただ、余りにも安全に、安全にとする余り、それをやり過ぎるのは良くないとおもう。

 

 

 

 

ある程度苛酷な環境で育った植物の方が生命力が強い。

 

 

 

この事は私が子供の頃既に言われていた。ただ、実際に反映されている様子は、無いような気がする。

 

 

 

安全第一