裏木戸通信 118号

 

 

それは秘密です

 

 

どの位の秘密がありますか、皆さん。

私も色々隠しています。人に言えない恥ずかしい体験から、人前にさらす事の出来ないアレヤコレヤ等等等

当然、親にも言えない事もあります。

良好な人間関係を築く上で、「少々の秘密」は、必要不可欠だという。

人付き合いのいい人、悪い人、開けっぴろげな人、そうでない人、規模の大小、程度の大小はあれ、誰にだって秘密はある。

開けっぴろげと言われるあの人だって、秘密はあるだろうし、付き合いの悪いあの人にだって秘密はある。そして、その秘密は、秘密にしておくと、社会的に悪しき影響があったり、色々問題がない限り守られて然るべき物である。

しかし、人間には、「人の秘密を知りたい」という厄介な欲望がある。その欲望が強いか弱いかは別にして。

大人になると、理性で、それを抑えるとは言え、その様な欲望が有ることに変わりはない。だから、ワイドショーは成立するし、写真週刊誌や、夕刊紙なども成立するのである。

しかし、一般の付き合いの上では、人の秘密を暴く行為などは、憚られる。有名人、芸能人、政治家等は、有名税とか言って、ある程度暴くことは黙認されるが、所謂一般の人のそれを無理に知ろうとすると、非難されるし、軽蔑されるし、人間関係も破壊される。下手をすれば、プライバシーの侵害で、犯罪になってしまうこともあるだから、殆どの人は、あからさまにはそれをやらない。

一概には言えないと思うが、所謂人付き合いのいい人はある程度、自分をさらす人、少々の事は、秘密にせず曝け出す人であり、所謂人付き合いの悪い人は、余り自分を曝け出さない、色々秘密にしたがる人かもしれない。

当然、これが全てに当てはまるわけではないし、自分を曝け出さないのが悪いと言うこともない。

自分のどこら辺までを晒し、どの位を秘密にするかは、個人の自由であり、人にとやかく言われる事ではない。「その位隠すなよ」と、人が思うことでも、その人にとっては隠したい事かもしれないし、隠したい理由があるかもしれない。たまに、自分の事を言ったから、相手の同じ事を知りたがる人もいる。言っている本人はギブアンドテイクのつもりかも知れないが、相手にとってははた迷惑なことかも知れない。

だが、余りに隠しすぎると、人間関係が、ギクシャクするのもまた事実である。かといって、余りにされけだし過ぎるのも色々問題がある。

開けっぴろげの人が、人付き合いが上手いと言うわけでもないし、余り、曝け出さない人が、人付合いが下手と言う訳でもない。開けっ広げで明るい人でも、付き合ってみると、人間が薄かったり、余り曝け出さない人でも、付き合ってみると、深みのある人という事もままある。

 

 

 

 

少々の秘密

 

 

が、対人関係を良好にする為の欠かせぬ要素と言う。この少々の感覚は、当然、人によって違う。

この少々の線を何処に引くか?

最適と言う部分はないかもしれないが、「適切」な線はあるかもしれない。当然、その部分は、人によっても代わってくるし、状況によっても変わってくる。

人によっては、余り、晒さない方が、色々効果的な人もいるし、人によっては、こんな事まで、と言う部分まで晒す方が、効果的な人もいる。

また、場所、状況、付き合う人等によってもそれは代わってくる。

色々さらけ出した方が上手くいく人、組織、状況もあれば、隠したほうが、上手くいく人、組織、状況も存在する。

ネット上で、プライバシーをさらけ出す人は余りいない。殆どの人が、ネット上では、余り自分をさらけ出さない。逆に、同じ趣味の集まり、同行の組織などは、程度の大小はあれ、ある程度さらけ出すのではないだろうか。

一応私もその線はケースバイケースで、使い分けている。ただ、残念ながら、その線引きが上手いとは、思わない。私は、人付合いが下手な方であるが、その原因の一つは、その線引きの下手さかもしれない。

いわゆる

 

 

人付合いが上手い

 

 

と言う人は、自分を良く知り自分と付き合う相手にとって適切な線引きが出来る人なのかもしれない。

 

 

 

それでも知りたい人の秘密??