裏木戸通信 119号

 

世界から消える??

 

 

今年も毎年恒例のリーグ優勝チームが決まった

セが、巨人、パが西武である。

共に二位以下に圧倒的な大差を付けての勝利である。

しかし、今年ほどプロ野球が注目されないで優勝が決まった年も無いかもしれない。いや、最初の方は、阪神の快進撃で、そこそこ注目されたかもしれないが、その後は、金銭力が、ほぼ順位に反映されたような状態となって、面白みもドラマも何にも無いまま優勝が決まったような気がする。(スポーツニュースも殆ど見ないまま、気が付いたら、優勝が決まりそうだったので、その間、何があったのか良くは知らないが)

まあ、ワールドカップが開催され、そこでの日本の活躍、見るスポーツの多様化、海外のリーグ(野球、サッカー共に)で活躍する日本人選手の増加等、色々な理由は有るだろが、旧態依然のまま試合を続けるプロ野球機構も、その原因の一つであろう

まあ、すでに、このHPで、何度も言いまくって、既に言うのもうんざりだが、改めて挙げていこう(ネタもないし)

 

 

 

まずは、中継。

 

 

 

あいも変わらず特定のリーグの特定の球団絡みの試合だけをゴールデンタイムに延々と流し続ける能無しの集まりの民放キー局の方々。

で、(大方の予想通り)視聴率が低空飛行を続けていれば、やれ、「最後まで放映できないからだ」とか、「人材が海外に流れたからだ」とか、「ワールドカップがあったからだ」とか、延々とあいも変わらず、平行線の議論を続けている。

 

 

 

 

 

あんたら馬鹿?

 

 

本当に所謂一流大学と呼ばれる所を卒業しているのかと疑いたくなる。

 

 

ただ単につまらないし、見たいと思わないから見ないだけだよ。

 

 

巨人の優勝が決まったあの時の試合の視聴率は高かったと言う。理由は色々有るだろうが、最後の暴投などを抜かしても両チームが全力で戦い、結果「面白い試合」になったのも大きな理由の一つだろう。

 

 

 

面白いから見るし、つまらないから見ない。

 

 

低迷している理由は、非常に単純でわかりやすい。と言うより、馬鹿でもわかる理由である。

サッカーで日本代表以外の試合も、高視聴率だったのは、やはり、面白いし、見たいと思わせる物があったから高視聴率だったのである。

Jリーグの状況は相変らずかもしれないが、それでも若年層のJリーグへの関心は高いと言う。また、W杯を契機に、海外で活躍する選手が増えてきた。これがきっかけで、若年層のサッカーへの関心はますます高まるのではないだろうか。まあ、Jリーグは「百年構想」で、地域、生活、文化に根ざしたスポーツ文化の育成を目指しているから、たかが数年の結果で大騒ぎする方が愚かなのかも知れない。

大体さ、若年層のプロ野球離れが叫ばれてもう大分経つ様な気がする。だが、70年の歴史を誇るプロ野球はその長い歴史で呆けてしまったのか、面白い試合が出来るシステムを考えようという動きは相変らず無い。民放は特定球団の百何十分の一試合を毎回毎回、優勝が決まった後の消化試合までご丁寧に中継して、特定リーグの球団はその放映権料でしのいでいるだけである。で、その特定リーグ以外の球団が窮状を訴えれば、新リーグ構想となる。で、議論は平行線のまま、新たなシーズンを向かえ、また低迷して・・・・・・・・・・・

思うのが、視聴率低迷しているんだったら、中継止めればいいじゃない。

 

 

 

視聴率が大切なんでしょ?

 

 

民放各局の皆さん、だったら、中継止めた方がいいよ。で、見たくなる番組作りにその労力を割いたほうが、よほど、日本の為、経済の為にならない?

現在オリンピックで、野球を競技から外そうとする動きがある。特定球団が協力しようとしたら、その競技自体が無くなってしまうかも知れないとは、また皮肉な話である。まあ、野球は、世界的に見れば、マイナースポーツだし、結構影響力がある、アメリカは大リーグ第一で、オリンピックの野球には全く関心が無いし、日本のIOC内での発言力はたいしたことが無いから、その他の発言力がある国では野球は、ドマイナーなスポーツだから、致し方ないのかもしれない(まあ、最大の原因はオリンピックの商業化だと思うが)。このまま野球が正式競技から無くなるかどうかは、まだわからない。

柔道もオリンピックの正式競技から外される恐れのある競技ではあるらしいが、野球に比べれば、まだ、遥かに正式競技に残る可能性があるという。競技をする人が少ないながらも世界中にいると言うのも理由だろうが、柔道界が、柔道を、世界に広める努力を怠らなかった、と言うのも、理由の一つだと思う。

野球は海外から来たスポーツではあるが、日本にプロが出来て既に70年である。世界的に見れば日本の野球文化は成熟している方であろう。だが、日本の野球界は殻に閉じこもり、世界に広めよう、世界と交流しようと言う努力を殆どしていなかったのではないだろうか。オリンピックの正式競技から、野球が外れるかもしれないというのは、あんがい、その付けが来たのかもしれない。

まあ、このまま、日本の野球文化が衰退するのも時代の流れで、それはそれで一興かも知れないが、やはり、このまま、だらだら衰退させるには惜しいような気がする。

21世紀は始まったばかりである。物事に遅すぎると言うことは無い。今から面白い試合が、増えるように、そして、広い世界で、色々出来るように、努力をしてくれないだろうか?

今年のリーグ優勝は決まってしまったので、記録がかかった選手に敬遠攻めを止める、と言う事から始めてもらいたい。

 

 

千里の道もまず一歩から