裏木戸通信 127号

 

れっつごーつー新リーグ

 

 

日米エキシビションマッチも終了し、本格的にストーブリーグに突入したプロ野球。

このストーブリーグの話題は、やはりゴジラ松井のメジャー挑戦であろう。

散々残留残留言われていたし、盟主も、その沽券と、観客動員数をかけて、残留説得に必死になっていた。

まあ、あの球団にとっては、現在、唯一と言って良い、人気と実力を兼ね備えた生え抜きのスターだし、必死だっただろうね。彼に去られたら、実力はあるが人気は今ひとつの選手か、有名だが、実力が伴っていない選手か、後は、人気と実力は有るが、金で買った選手のどれかだからね。

だが、あの球団の努力もむなしく、恫喝に使えるネタも無かった為か、結局彼もメジャーを目指す事になってしまった。

 

 

この事態を受けてマスコミは大騒ぎだった。

 

 

もちろん、メジャーに行く松井選手を応援する内容だが、それと同時に、「日本球界の危機」、的な論調も目立つ。

全く、何をいまさら判りきった事を、と思わざるおえない。

まあ、注目度がダントツに高く、一番メリット、旨みもある、盟主球団に属する選手が、その球団の説得にも拘らず、その袖を振り切って、メジャーに挑戦すると言うのは、事件と言えば事件だし、球界の行く先を、明示しているけどさ。そんなの、イチロー、佐々木が、メジャーに行った時点で、はっきりした事であり、松井のメジャー挑戦などは、その延長線上にある、ある意味、起こるべくして起こった、当然の出来事しかない。

まあ、

 

 

 

日本の球界には魅力が無い

 

 

 

という、これまで何度も言われて来た事を改めて認識させたに過ぎないのではないか。

まあ、それでも、これで危機感を持って、何か変えようとしてくれれば、それはそれで良いのであるが、そこはどっこい盟主球団、

 

 

 

 

他球団からスターを買う

 

 

 

と言う、これまでとなんら変わらない方法を取ってしまった。ペタジーニを購入し、11月24日現在、近鉄中村にも、食指を動かしている。

これを機会に、飼い殺しにしている若手を育てようと言う思考回路は、どうやらあの球団の幹部には無いらしい。まあ、育てる気が無いならないで、若手を放出したらどうか、とは思うが、そこは、盟主様、そこまでの腹の太さはないらしい。

ただ、ほんの少しの巧妙と言うのか、監督会議で、「ドラフトの完全ウェーバー制の導入」、「FAで取得できる人数を一人だけにする」、等の提案が出たそうだ。

良かった、良かった、球界関係者もやっと危機感を持って、建設的な提案をしてくれるようになった、このまま上手く行けば、再び日本の球界に魅力が戻って来るかも知れない。

と思ったとたん、その芽を摘み取るような、馬鹿な意見を述べる御方が再び現れた。

発言をなされたのは、いまさらもう言うまでもない、

 

 

盟主球団のオーナー閣下

 

 

である。

お得意の、恫喝過激な物言いと、馬鹿の一つ覚えの新リーグ結成、で、けん制にでた。

まあ、盟主球団を火種にした新リーグこうそうなるものは、最早、晩秋、初冬の風物詩で、別に珍しくも何とも無い。ただ、困った事に、オーナー閣下は、吠えるだけ吠えて、やる気は無いのか、度胸が無いのか、その理由は知らないが、実際に結成した為しがない。

あのさ、止めないよ、爺さん、勝手に新リーグでも何でも作ってください。ええ、恐らくファン以外は付いて来てくれるかも知れませんから、頑張ってください。将来、野球を滅ぼした人物として歴史に名を残すかもしれませんが、それだって心配無用。子飼いのテレビ局の知ってるつもり(もう終わっているが)あたりで勝手に美化してくれるから、心配は要らないさ。この先の短い人生、やりたい放題やって死ぬのも、一興と思います。

最後に言い忘れましたが

 

 

松井選手メジャーに行っても頑張ってください。

 

 

 

ま、サッカーがあるしね日本には。