裏木戸通信 128号
帰ってきた宇宙人
ヤッホー、地球の皆様お元気ですか?
ネタに詰まったこの御馬鹿なサイトの管理人の電波を受信して、再びやってきました、宇宙人です。
さて、来たは良いが、特に何をやるか決まっていなかったりするのも事実なんですよね。
と言うわけで、今日は、以前受信した質問に答えてゆきたいと思います。
先ず、一発目の質問から行って見ましょう。
藍空市にお住まいの匿名希望の高校生、T・T君からの質問。
「みんな同じ顔をしていますが、ひょっとしてクローンか何かですか?」
ははは、面白い質問だね、T・Tくん。では、そんな君に質問だ、
君は猿の見分けが付くかね?
普通付かないだろ、特に普通の人は。でも、猿の顔だってよく見れば、ちゃんと違いが有るんだよ。わかる?
で、飼育係とかは、その見分けがちゃんと付くんだよ。大体私から見れば、地球人だって、みんな同じ顔をしていて、見分けが付かない、私が見分けられるのは、黒人か、白人か、アジアか、中東系か、オタクか位だ。
大体、君、猿以前にオタクをちゃんと見分けられるかい?無理だろ。
ま、つまり、そういうことさ、わかったかな?T・T君。
では、次の質問行って見ましょう。次の質問はやっぱり匿名希望のフランス、キュベロン村在住のLさんから。
「世界征服でもたくらんでいるのかい?」
ははは、やだな、おばさん。そんな面倒くさい事する分けないじゃないの。
僕達は、君達、白、じゃ無かった、地球人より、遥かに進んだテクノロジーと、精神、文化、を持っているんだ。自称、「進んでいる者」が、そいつらが、「劣っている」と見なす者を征服支配すると言う考え自体が、地球のローカルルールって事に気が付かないのかね?まったく。これだから、白人っていう連中は困る。自分達の考えが、何処へ行っても絶対だ、とか思い込むんだから。あ、もっとも君は、今は白人じゃなくて、白、っと、口外しちゃいけないって言われてるんだっけ。
ま、そんなわけで、「征服」なんて、下世話な事はしないよ、僕達は。ただ単に、世界を仕切っていると思い込んで、踏ん反り返っている某国を、おだてて、利用してやっているだけだから。だから、間違っても、僕達を、やっつけにこないでくれよ。
さて、次の質問は、虎馬街在住のK・Kさんから
「目的は何だ??!」
ま、取りあえず、私は観光かな。
あ、もちろん、仕事で来ている奴らもいるよ、当然。ただ、こんな辺境の惑星に「仕事」で、来ているんだ、大体どんな奴らか察しが付くだろう?「仕事」で、来ている奴らについては。
実際まいったね、こないだは、エリア51のバーで、仕事で来ている昔の知り合いに捕まっちゃってさ、2時間ほど付き合わされたよ。
ま、そんな訳だから、一々心配する事はないよ。安心したかい。
次の質問は、新聞社のお勤めの、S・Yさんからの質問だ。
「牛を殺すんじゃない。」
あー、誤解があるようだからはっきり言うが、アレは俺達じゃない。いや、マジで。
大体、あんな、危ない病気を持っている、コレステロールが溜まる物なんか食べはしないよ、僕達は。大体、地球の食い物は、大気が汚染されているから、健康に悪い事この上ない。君は究極がどうのこうのとかほざいて、地球産の特定の物を嬉々として食べているが、私から言わせればどれも、これも、大同小異。
だいたい、宇宙広しと言えども、生存本能に関わる事を、ここまで、仰々しく飾り付け、権威付けしたがるのは、地球人ぐらいだ。ま、昔の王様が、墓とか、宮殿とか、呼び名とか、儀式、etc、兎に角色々な物を、必要以上に仰々しく飾り立てて、権威付けていたと言う、前例を見れば判ると思うが、それは取りも直さず、君達の文明が、非常に野蛮と言う事の証拠に他ならない。
だから、僕は余り声高に、それを主張する事は勧めないよ。
では本日最後の質問。住所不定、今は黒賀村に居るらしい少年、M・S君から
「何でストーリーキングなんですか?」
はーはははははははははは。やっぱり子供は正直な質問をするね。うん。
ただ、君はこういう事を考えたことは無いかね?
「相手が変わっているんじゃなくて、自分が変わっているんじゃないか?」て。
そう、周りを見てごらん、服着ている生物がいるいるかい?
そう、君達が服を着るのは、取りも直さず、君達が服を着ないと、外気の変化にすら適応できない、不完全な、進化に失敗した生物である事の証拠に他ならないんだ。
判るかな?
他の宇宙人を見てみなよ、バルタン星人、メフェラス星人、ガッツ星人、ウルトラマン。殆ど皆、君達の言う所の「ストーリーキング」だ。
何故かと言えば、服を着なくても、外気の変化に適応できる、いわば、正常に進化しただけなんだ。それを、君達地球人は、進化に失敗した事を認めたくないから、服を着ることは、文化だ、何だ、アイデンティティーだと騒ぎ立てているだけなのさ。
ま、之ばっかりは、君達が、そう成りたくて成った訳じゃないから、余り、責めるのも酷かも知れないから、この辺にしておくけど、「自分が常識と思っている事が、実は非常識かも知れない。」と言う考えを、常に頭の中に置いて置く事は必要だ。そうじゃないと、僕達の「友達」の、あの国の国民や、某新聞社の文化部の記者のように成っちゃう課も知れないからね。
と言うわけで、そろそろ時間なので、今日はここまで。
また、機会があったら、お会いしましょう。では、さようなら。