裏木戸通信13号

 

任天堂のニューハード

 

私はゲームが好きだ。PS2なんぞは、発売日に買ってしまった大バカ物だ、しかもそれに懲りずにDCも買おうか?などと考えている。いわゆる前世代のハード「プレイステーション」、「サターン」、「ニンテンドウ64」の三種類があった。しかし、この勝負は「PS」の圧勝に終わった。

そして新世代のハード「PS2」、「DC」、そしてこないだ発表された「ニンテンドウゲームキューブ」不思議な事に、これらの発売順序は同じである。

前世代ハードもセガのサターン、ソニーのプレイステーション、そして最後に発売されたのがニンテンドウの64である。そして64は見事な失敗作に終わった。

個別には、良作のソフトもある。しかし、ROMカートリッジと言う供給媒体やら、開発の後れやらで、ビジネスとしては、完全な失敗作に終わった。

今回の任天堂のニューハード。形は四角、そう「G4Cube」である、前面のコントローラの差込口などは、なんとなく「DC」であり、コントローラなどは、完全にPSである。

任天堂は、「オリジナリティーのあるデザイン」等といっているが、外面にはオリジナリティはあまり感じられない。では何処がオリジナルか。

メディアだったりする。

「オリジナルのメディアは8センチのシングルCDサイズ。容量は1.5GBもの大容量!!!!」

この時代に、1.5GBで大容量といわれてもねえ。

確かにゲームは容量ではないが・・・・・・・・

また任天堂の人間はこんなような事を言っていた。

「うちは、ゲーム機から、情報家電を制そう等と大それた事は考えず、純粋にゲーム機としての面白さを追い求めた。」

「余計な機能を持たせず、ゲーム機としての機能を追及した。」

明らかにPS2を意識している。これも無理はない事であろう。何しろ64はPSに苦汁を舐めさせられたのだから、任天堂としては、まさにリベンジをかけているのだろう。

純粋にゲーム機としての面白さを追求する事もいい事かもしれない。余計か機能などを持たせたり、つけたりすれば、どちらも中途半端という結果になりかねないし、任天堂は、ゲーム機しか作った事が無い。いくら松下と手を組んだとはいえ、情報家電などは、任天堂からみれば、専門外の分野である。手を伸ばさず、自分の得意分野で戦うと言うのも、立派な企業戦略である、これらの発言は、ある面、任天堂の、企業としての力、現状を見た上での、冷静な分析にもとずいた発言に思える。

しかし、私が唖然としたのは、ニュース番組を見た時である。

インタビューアが「PS2はどのぐらい意識していますか?」と聞いた所、任天堂の経営者は「PS2は意識していない」等とぬかしていた。

上の発言を見れば、意識しているのは明らかである。大体、市場ではライバルになるマシンなのは、誰が見ても明らかである。意識しない筈がないだろう。それをこの発言・・・・・・・・・

意識しているのならば、はっきり言えばいいだけなのに、それをはっきり言わない。

任天堂の将来は暗いのではなかろうか?

 

それでも買おう、ゲームキューブ