裏木戸通信 134号

 

 

秘密基地

 

このフレーズに子供の頃震えた。

まあ、余り秘密でない似たような名前の付くものなら子供の頃なら作りましたが、子供の頃震えた秘密基地とは、なにやら地下にあって、秘密のメカが置いてあって、秘密の部隊が其処に駐屯し、何やら世界征服をたくらむ謎の組織から世界を守っている。そんな奴である。

在り処も色々である。

芦ノ湖の辺りにあったり、後楽園球場の地下にあったり、上空に浮かんでいたり、何処とも判らないが兎に角地下にあったり、表向きは、ラーメン店だったり、喫茶店だったり、etc、etc

秘密基地と一言に言えど、本当に秘密な感じから、秘密基地と言っている割には、何だか目立つものから、子供の頃作ったそれと50歩100歩の物まで、色々である。

そして、其処に存在するのは、世界征服をたくらむ悪の組織と戦う為のスーパーウェポンの数々。

光線兵器が搭載されているのは当たり前、マッハ二桁台で空を飛んだり、人形のロボットになったり、再利用可能なロケットがあったり、地底を時速ウン百キロで掘り進む戦車があったり、etc、etc

現在の技術を遥かに凌駕した、凄まじい兵器の数々が其処に存在する。

で、そんな秘密基地を運用する組織もまた色々である。

「政府に属している組織が運用しているのかな?」と思える組織が運用している物から、「資金とか何処から捻出しているんだろう?」と疑問に思うような、完全に個人が運営していると思えるものまでさまざまである。

ただ、あの秘密基地に働いている人は、日頃どういう生活をしているのでしょう?

表に出てきているのは、日の当たる活躍をする、隊員達ですが、あれだけの超兵器がわんさかあるのです。しかも戦っていれば、故障もすれば、壊れもするでしょう。それの整備をする人が必要に成ると思われます。また、規模が大きくなれば大きくなるほど、その維持のための人員が必要と成ると思われます。で、その人たち、また、その建設に携わった人たち等、口を噤んで貰わなければ成らない人たちの人数は、相当の物に成らなければ成りません。

また、その建設費、維持費用だって莫大な物がかかります。残念ながら、いくら資産家であろうと、個人がそれらを維持するのは非常に難しいでしょう。やるとすれば、やっぱり、国家か、それに準ずる組織で無ければなりません。

ただ、例え国家が、関係していようと、全体主義国家でもない限り、秘密基地の建設にかかる莫大な予算を、秘密裏に計上するのは難しいと思われます。

それらの予算の計上、維持費、口を噤んで貰わなければならない人の人数etc、etc、これらの事を考えると、秘密基地の建設は残念ながら現実には実現不可能なのではないでしょうか?

そう、少々残念な事ではあるが、秘密基地とは、所詮、アニメ子供向けドラマ等の虚構の世界の中でのみ存在する物なのである。

が、実はこの世には秘密基地がしっかり存在する。

そう、エリア51と言われる施設である。

ま、こんな東洋の国の人間まで、その存在を知っている時点で秘密基地ではないと言う意見も聞えてきそうだが、まあ、そこはご愛嬌。そう、「秘密基地が実在する」と言う事に比べれば小さな問題である。

で、その秘密基地で、何を行っているのかと言えば、何でも宇宙人の未知のテクノロジーを使って、超兵器を運用中とか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やっぱり秘密基地はフィクションの中の物なのかもしれない。

 

 

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