裏木戸通信 139号
癒し、癒されたら・・・・・・
癒し系アイドル、癒し系の音楽、癒し系のタレント、癒し系のグッズ、癒し系の・・・・・・・・・・・・・・
癒し
を頭に冠する物が世に溢れるようになって久しい。
癒す
を辞書で調べると
(1)病気や傷などをなおす。「温泉で傷を―・す」
(2)悲しみや苦痛をなくす。「恋の痛手を―・す」「かわきを―・す」〔「いえる」に対する他動詞〕
と言う事らしい(大辞林第二版より)
が、世に溢れる癒し系なる物は、一体何を治すのだろうか?
一番可能性があるのは、心の傷かもしれないが、癒し系を見ていると、それともちと違うような気がする。
世の中でたまりに溜まったストレスを発散してくれる物とも違うような気がする。
じゃあ、「癒し」とはどんな物なのであろうか?
リラックスが出来る
と言う感覚も近いかもしれないが、それとも微妙に違う。
優しい気分に成る
と言う感覚も近いかも知れないが、やっぱり微妙に違う
ふんわりとした気分に成る
と言う感覚も近いかも知れないが、、やっぱり微妙に違うような気がする
癒しとは一体何なんだろう?
私も、癒し系の音楽、のCDは購入して、たまに聞いている。
で、それを聞くと、何ともいえない気分になるのも事実だ。
上手い表現が出来ないが、強いて言えば
ほげ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と言った感じになる。
なんと言うのか、お風呂に入った時の気分に近いかもしれないが、これも微妙に違う。
私ひとりの感覚かもしれないが、強いて言えば、ほんの一寸の間、現実を忘れ、えも言えぬ脱力感と言うのか、アレな感じになる。と言うのが、私に「癒し」なのかもしれない。
そう、自分にとって癒しとは軽い現実逃避なのかもしれない。
これでいいのか?
そりゃ、常に現実に立ち向かうと骨が折れるが、かといって、現実逃避は・・・・・・・・・・
既に、ゲーム、漫画、etc、etcで、既に現実逃避をしまくっているような気もするし・・・・・・・・・・
癒しがブームって言われて久しいけど、それだけ多くの人が軽い現実逃避をしているのか??
これまた少し違うような気がする
じゃあ、世の人にとってのの癒しとはどんな感覚なのであろう。
癒し系といわれる物、人、グッズ、は、色々有るが、私にとっての「癒し」の感覚に浸れない物も存在する。「癒し系」とか言われるタレントを見ても、私は
ほげ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と言う気分には成らない。いや、むしろ、その逆の気分にすらなる。
これほどまでに世にはびこる「癒し」とは一体何なんだろう?
私にとっての「癒し」は、軽い現実逃避が伴っているのは、残念ながら事実だったりする。時たま「癒される」のは、精神衛生上必要かもしれないが、余りにやりすぎると、危ない物に成ってしまう、私にとっての「癒し」は。
他の人にとっての癒しは、どんな物かは判らないが、ただ、世にいろんな種類の「癒し」が、溢れているのを見ると、何となく、やばい物を感じる今日この頃である。