裏木戸通信 140号
にゅーよーく・にゅーよーく
ゴジラこと元巨人の4番松井がニューヨークヤンキースのキャンプに参加して早半月。
ニュースでは、連日連夜「メジャー情報」、「メジャー情報」で、ほぼ毎日、スポーツのトップで報じられている状況である。
「やはり注目の的はゴジラこと、松井」
大抵のニュースで、松井が、何かをした時にこの台詞がつく。松井の枕詞になってしまった感さえ個人的には受ける。
そりゃ注目集めるよ。
何をするにも、何処へ行くにも、日本から来た、提灯記事書く記者連中を、あれだけゾロゾロゾロゾロゾロゾロ、と連れていたらさ。
松井選手は嫌いではないし、活躍だってして欲しい。
が、連日連夜の、マスコミの過剰なまでの取材攻勢、馬鹿騒ぎを見ていると、いい加減もううんざりである。
大体、キャンプインしているのは、ヤンキースだけではない。ドジャーズ、メッツ、エクスポス、その多くのメジャーの球団がキャンプを張っているのである。そこでは、松井以外の日本人選手だって、汗を流しているのである。
が、マスコミが言う
「メジャー情報」=「松井情報」
である。
まあ、中には、その事を分かっているのか、居ないのか、ちゃんと「松井情報」とやる所もあるにはありますがね・・・・・・
何だか、昨年までの「キャンプ情報」=「巨人情報+α」といった感じで有ったのとだぶる。
去年までは、巨人、巨人、巨人、で、特定球団の提灯記事を書き続け、今年は、松井、松井、松井とやっぱり提灯記事を連発する、スポーツマスコミ。
少なくとも、彼らは、将軍様、将軍様、将軍様と連呼し続ける、近くにある某国を笑えはしまい。
いや、「言論の自由」が保障されている我が国に住んでいる彼らのほうが、もっと問題であるかもしれない。
誤解の無いように再度言うが、松井選手を応援しないわけではない。松井選手には、ぜひとも活躍して欲しいとは思っている。私が問題にしたいのは、余りにも偏向しまくった、日本のマスコミの報道姿勢である。
何故野球が関わると、スポーツマスコミは、見事なまでの、「思考停止」を起すのだろうか?
この国は、幸いにして、言論の自由が認められているんだぞ。もっと自由に物をかけないのかい?
あの日本マスコミの馬鹿騒ぎ、地元の人や、ヤンキースの他の選手はどの様に思っているのだろうか?
オーナーや、球団上層部は歓迎だと思う。あの連中が落とす金だって相当なものだろうし、日本からの観客だって見込めるんだからさ。
が、松井と、これからチームメートとして一緒にやってゆく事に成る、選手達の気持ちは、そうではないかも知れない。
「鬱陶しいなあいつら」
なんて思われて居たら最悪である。