裏木戸通信 146号

 

おんがく

 

 

私は余り音楽を聴くほうではない。

音楽が好きかどうかと聞かれれば、どちらでもない、か、余り好きではない、と言う事になるのかもしれない。

好きなジャンルもないし、好きなミュージシャンも今の所いない(かつては筋肉少女帯が好きではあったが)

が、好きな人は多い。よく聞く人は、毎日の用の音楽を聞いているであろう。

携帯プレイヤーで、毎日のように音楽を聴きながら、通勤、通学をしている人も多く居る。が、私は、そこまで熱心に音楽を聴く人間ではない。大学に入学した時、携帯プレイヤーを買いはしたが、3ヶ月ぐらいで、音楽を聴き続けるのが、逆に苦痛になってきて、結局使用しなくなった。

コンサートなどは言ったことも無いし、下手をすれば、ただの騒音にしか聞えない時すらある。

が、やっぱり、時々は音楽は聴く。

で、音楽を聴くと、なんともいえない気分になる。

音楽には色々な種類がある、ギンギンのハードロック・ヘビメタから荘厳なクラシック、優雅な雅楽から、乗りのりのダンスミュージックまで、兎に角、色んなジャンルの音楽がこの世には存在する。好きなジャンルが無い私には、どのジャンルの音楽の、どの編が、どんな具合に好いのかも分からないし、上に書いたような安っぽい切り分け方が、正しいのかどうかも分からない。

ただ、音楽を滅多に聴かない私ではあるが、音楽を耳にしない日は、まず無い。お店のBGM、テレビの主題歌、番組のBGM、etc、etc。 毎日、何らかの形で、何らかの音楽を耳にする。

音楽はどんな民族にも、宗教と並び、必ず存在すると言う。

そういわれて見れば、音楽と宗教は、何処か似た所があるのかもしれない。

コンサートや、演奏会は、何処と無く、宗教のそれを思わせるときがある。どちらも、あるいは、人を厳粛な気分にさせたり、あるいは、熱狂させたりする。

クラシックのコンサートなんかは、カソリックや、その手の、古くからある宗教の思い起こさせるし、ロックなどは、何となく、カルトに通じるものを、個人的に感じる。

宗教にも、世界的にメジャーになった物もあれば、地域限定、メジャーに成れないものもある。音楽にも、世界的に愛される物、ジャンルもあれば、その地域限定、、メジャーに成り切れない物がある。

宗教にも金を払えば、音楽にも金を払う。両方、なんだかんだ言って金がかかると言う面でも、やっぱり似ているかもしれない。

宗教音楽、賛美歌、その他、宗教儀式などにも音楽はつき物で、音楽と宗教は結びついている、宗教によっては、より深く結びついている物もある。

どんな、民族、文明にも、必ず存在する、と言う意味では、音楽も、宗教も、人間生活には、必要な物なのかもしれない。

が、異なる面も多々存在する。

何よりも、音楽で殺しあう民族、人は、先ず存在しない。

ロックが、クラシックに戦争を挑む事も無ければ、クラシックが、ロックを弾圧しまくるという話も聞かない。ポップスの為に、スーサイドアタックをする人なんかもまずいない。ジャンルによっては多少、排他的なものはあるかもしれないが、音楽で血なまぐさい事は滅多に起こらない。

 

 

時には音楽を聴いてリラックス