裏木戸通信 148号
シンプル・イズ・・・・・・・・・・・・・・・
無印良品が好きである
いや、好きだったというべきかも知れない。
学生時代、使用する文具類は、たいてい無印良品にしていた。
兎に角、シンプルで、飾りのないデザインが好きだった。メーカー名がでかでかと書いている訳でもなければ、妙な色や模様がついている訳でもない。鉛筆は木目がもろに出ているし、ノートも実にシンプル。金属地むき出しの、ペンなどは、大戦時のアメリカ軍気を思わせるシャープさを個人的に感じていた。
飾りもなく、デザインも至ってシンプルだが、実用上の問題は何もない。そんな所に引かれて、兎に角無印良品を使いまくった、ノートから、シャーペン、マーカー、その他に至るまで無印良品で統一していた。
だが、その後、徐々に、無印良品に対する情熱というのか、あれが冷めて行った。
理由は簡単、「案外高い」という事が、せこいながらもその理由である。
文房具などなら、近くのスーパーとかの特売品のほうが、安い 。確かに、それらのものは、デザインがいまいちだったり、C○mp○sとか表紙に書いてあったりしているが、実用上やっぱり問題はない。
車とかだと、余計な装備がないモデルとかは、その分安い。PCだってそうである。余計なソフトとかが入っていないモデルは、やっぱり安い。
そう、個人的に
シンプルな物=安い
という観念を持っている。飾りもない、デザインもそっけない、余計なものもついていない。その分安い。というのが、私がシンプルなものに求めるものである。
無印良品は、シンプルで、飾りがないのですきなのだが、値段は、それに反して、案外張る。そこが、途中から好きに慣れなかった。そう、やっぱり、シンプルは良いが、それに加えて安くなくちゃ。と思ってしまう。
が、世の中には案外私が持つ、シンプルに対する観念に反するシンプルなものが存在する。
特に
デザインがシンプルな物
にこれが多いような気がする。
シンプルなデザインのオーディオ機器等は特に、そんな感じである。デザインすっきり、余計なスイッチ類も少なく、デザインも好感をもてるが、お値段はシンプルとは正反対である。
正直言えば、「喧嘩売っているのかこら!!」といった感じである。
家電とかでも、この傾向に当てはまっている物がある気がする。
数年前だが、電子ジャーを使うのがどうも、という、ママンのために、操作性が単純な電子ジャーを探しに言った事がある。ママンが言うのには、かつての電気がまみたいに、基本的に、スイッチが少なく、スイッチひとつで、ご飯がたけるという物が欲しかったらしい。で、探しに言った。在るには在ったが、値段は、案外高かった。
そりゃ、高性能、高機能の電子ジャーに比べれば安いけど、昨日がシンプルな割には、お値段は張っていた。いや、安いものもあったが、それはそれで、デザインもどこか安物然としていた。ママンが求めていたのは、かつての電気がまのように、デザインも操作性もすっきりシンプルというものだったのだが、それに近いものは、案外高かったのである。
シンプルなのに高くてどうする
そう思たが、結局、その根の張る、シンプルな電子ジャーを購入したのを覚えている。
家具や、その手の物もそうである。デザインはシンプルで実に好感をもてるのだが、値段を見ると、げんなりである。
シンプルなんだから、その分値段もシンプルにせんかい!!
と内心思ってしまう。
シンプルなものは好きである。私自身の性格もシンプルである。
ごちゃごちゃしたデザインは入らないし、家電、オーディオ、その他諸々、なんとなく便利かな?と思われる装備が付いていたり、それを売りにしている物もあるが、よくよく考えてみれば、それらの余計な装備なんか案外使わない。
電子ジャーの炊き込みご飯機能なんか使った事すらない!!(まあ、これは、私が、料理べたという事が原因だが)
そう、だったら、そんな物が付いていない、シンプルなものが一番。
そう、やっぱり
シンプル・イズ・ベスト
人も物もシンプルなほうが言いに決まっている(と思う)
が、物によっては、そのシンプルがひとつのブランドになっており、うがった見方かもしれないが、家具、音響機器等、一部の分野では、シンプルであると言う事が理由で、値段が張っている物があるような気がしてならない。
シンプルなものは、値段もシンプルだから、ベストになりうるのではと思う。