裏木戸通信 181号

 

注意書き

 

 

最近の注意書きって何かが変だ。何かがおかしい。

依然、駅のアナウンスや、車内放送が、よく言えば、馬鹿丁寧、悪く言えば、言わんでも好い事まで、言ってくると書いたが、最近の商品の取り扱い説明書も、中々に変である。

 

以下、とある、電気製品に書かれていた説明書より。

 

 

 

加熱したりしないでください

 

 

ウン、熱したら、やばいよね、この手の製品は

 

 

水に付けないでください

 

 

こんな物、水洗いしないから安心しろ。

 

 

上に乗らないでください

 

 

こんな小さな物の上に乗らないって

 

 

 

無理な力を掛けると壊れる恐れがあります

 

 

当たり前じゃん。

 

 

 

 

 

電源コードを、体に巻いたり、首に巻いたりすると、思わぬ危険を招く恐れがあります

 

 

 

 

こんな物でSMプレーしないよ、自分。相手になってくれる人も居ないし。それともなんですか、広い世の中には、電源コード呪縛プレートか言う代わったプレーをする物好きさんが居るんですか?

あとさ、そりゃ、今不況で、口にするのも憚られる様な、結末を選ぶ人も、そりゃいるけれどもさ、少なくとも自分は、首くくるなら、ちゃんと荒縄か、ナイロンひも用意するから安心しろ。

ていうかさ、わざわざ書くなよ、こんな判りきったこと。装甲車並みに安全なボルボの車だって、戦車だって、モビルスーツだって、どんな物だって、無理な力を掛ければ壊れるわい、判りきったことを書いて、ページと、紙と、インクの無駄遣いをしているんじゃあない。

この間、購入したテレビ台にしたってそうだ。

 

上に載らないでください

 

まあ、中には踏み代替わりにする奴も居るかも知れないから、これはまだ良しとするが、次に書いてあった分が問題だった

 

 

上で飛び跳ねたりすると危険です

 

 

しない、しないよ、そんなこと。お立ち台じゃあないんだから、ジュリアナじゃあないんだから、こんな物の上で、飛び跳ねたりなんかいたしませんよ。

 

 

落とすと大変危険です

 

 

だからさ、何と言うのかさ、あれですか、ひょっとして、鈍器として使われはしないかとか何とか心配しているんですか?

その前に買った、ミニコンポにしてもそうだ。

やれ、上に乗るな、とか、落とすな、とか、曲げるな、とか、濡らすな、とか、熱するな、とか、踊るな、とか、兎に角、あれやこれやそれやどれやと、何と言うのか、嫁いびりをする姑の如く小うるさい事この上ない。

まあ、PL法とか言う法律対策なのは、判りますよ、うん。説明書が、あそこまで小うるさくなったのは。

 

でもさ、ここ日本だよ、アメリカじゃなくて。

 

ディベートと、クスリと、逆切れ裁判が、三度の飯よりも好きな、低脳馬鹿な合衆国なら、わかりますよ、この手の事書くのは。うん、馬鹿には言ってあげなくちゃ、判らないからね。基本的に。ヤンキーなら無理は無い。コーヒーが熱いといっては訴え、包丁が切れると言っては訴え、電子レンジで猫をチン(これは、完全な都市伝説だが)といっては訴える、あの、国ならば、この程度書いてあげないと、どんな揚げ足を、取られるか判らないから、書くべきかもしれないけれどもさ、日本で書くなよ、日本で。

何と言うのか、この手の事が書いていなくて、

 

 

 

説明不足だゴラァ

 

 

て言うのは、はっきり言って、「まちな、今肩ぶつかったろ、わびろやコラ」とか言って因縁を付けるに等しい行為だ。

そりゃ、電気製品で、感電に注意とか言うのは判るけどさ、ある程度重い製品なら、落としたら危ないぐらい誰だってわかるって、アメリカ人並みの馬鹿じゃない限り。

本来書くべき注意事項って、見落とされがちな危険性とか、盲点に成りがちな危険性とか、その手の物でしょう。判りきった事を書く位なら、微々たる物とは言え、その分価格下げてくれよ、本当に。

まあ、この国が、良くも悪くも、どんどんアメリカ化されてきているし、それで、アメリカみたいに、些細な事で、PL法違反だコラァ、とか、因縁付けられない為に、この手の小うるさい事を、一々書き連ねているのかも知れないけれどもさ。個人的には、その手の説明書を見ると、日本人が、どんどん馬鹿になっていっているのではないかとか、とか、勘繰ってしまう。

お願いだから、馬鹿でもわかることを一々書かないで貰いたい

あと、最近の説明書に、

 

 

幼児の手の届かない所で保管してください。

 

幼児の手が届かない所でご使用ください。

 

 

とか言う一文が、必ずといっていいほど書かれていますが、之も止めてほしい。子供を甘やかすとか言うのとは違うかも知れないが、之なぞ、一々、そんな事を書くな、の、最たる例かもしれない。ギャグ漫画じゃなく、そのうち、おしゃぶりにも、幼児の口に入れないでください、とか、書くかもしれない、このままでは。

 

 

このHPを見て、反社会的妄想を抱かないでください。このHPを見て、殺人をもくろまないでください。このHPを見て、破壊活動を思い立たないでください。このHPを見て、あっちの世界に逝かないでください。このHPを見て、あれやこれやで、あんなこんなに成って、そんなこんなな結果になっても、管理人は、一切の責任を負いかねます。