裏木戸通信 209号
添加物
食費添加物について、うちの親は、結構神経質なほうだった。
日ごろ買う食品から、お菓子、その他にいたるまで、兎に角、裏に表記されている項目を見て~購入するタイプの親であった。
だから、まあ、何と言うのか、盛況の食品が好きだったし、いわゆる、その手の、
「人工着色料、人工保存料、は一切使用しておりません。」
系の物を良く買って、で、それで満足に浸る親である。
だから、子供の頃は、あまり、ジャンクフード系のものは食べさせてもらえなかったと言うのは、悲しむべきかもしれない事実だったりする。
親曰く、その手の系統の食品には、いわゆる人口何たらかんたらが含まれており、その手のどうたらこうたらは、所謂ああたらどうたらで、体に悪いのだそうだ。
まあ、この手のことを書くと、うちの親は、いわゆる少々いたい、自然食品マニアというのか、健康フェチというのか、そんなタイプの人間に思えるかもしれないが、、まあ、子供の贔屓目で見るならば、底まで、極端ではなく、その中途半端さが、また、私のゆがんだ人間性の形成に大いに役立ったのではないかと、思ったり思わなかったりするのである。
では、そんな自然食品思考と言うのか、化学薬品嫌いというのか、生協第一主義というのか、兎にも角にもそんな親に育てられた私は健康かと言えば、さにあらず。多分不健康だ。少なくとも、心は思いっきり不健康で病んだ人間である。
うん、大体さ、今に成って思うけれども、そんなに体に悪いの?
化学薬品とか、人工うんたら系のものって?
いや、そりゃ、明らかに体に悪い物だってあるけれどもさ、逆に体にいい物だってあるんじゃない?
薬とか、その系統だって人工うんたら系のものだろうし、ビタミン剤だって、栄養剤だって、人工うんたら系のものだ。
うん、漢方は自然のウンタラカンタラを使っているから、人工のウンタラカンタラを使っている、西洋系の薬品に比べて、効きは遅いが、体に良いとか、何とか言うのも、漢方系の解説書や、紹介でよく聴く言葉だ。
本当か?
本当なのか??
その遅く効くがために、手遅れでおっ死んだ人はいないのか?
漢方がそんなに効くのなら、中国医学は、もっと世界中に広がっていたはずじゃないのか?
西洋風の医学がここまで広がったのは、まあ、西洋が、植民地だ何打で、世界を制したこともあるが、やっぱり、そっちのほうが、効くからなんじゃないのか?
が、やっぱり、その手の賞賛と言うのか、信奉はなくならないし、何だか知らないが、神秘的なイメージもあって、なんとなく聴く気もしてしまう。
自然のものだから、自然なものだから、とか言われると、なんとなく体にいい気がするし、人工うんたら、科学何たら、と言われると、妙に体に悪い気がしてしまうのも事実である。
が、ちょっとまってもらいたい、自然界にだって毒物は沢山あるだろう!!
忍者なんか、トリカブトとか、その他諸々、自然界に生息する物から、毒薬作ってたって言うじゃないか!!
大体、この世に存在する物は、全て、原子から構成されている筈である。うん、自然界の物だって、人工の物だって、すべて元を正せば、原子が集まって出来上がった物だ。そういう風に考えれば、自然な物だろうが、人工な物だろうが、体に良い物言いのだろうし、体に悪い物は悪いはずである。
が、なんと言うのか、その、所謂、
人工な物=体に悪い
的な進行と言うのか、信奉と言うのか、その手のものはなくならない。
まあ、うちの親も、世間一般からすれば神経質な部類に入るほうだとは思うが、まだまだ、それ以上に神経質な人は、沢山存在する。
じゃあ、自然志向で育った人は、それに無頓着な人に比べて、健康で頑丈かって言えば、おそらく、そんなことはあるまい。
うん、多分、ならして見れば、それほどの違いは出ないと私は、考える。
でも、なんというのか、そんな親に育てられた為かなんかは知らないが、まあ、私も一人暮らしをするようになって、食品の裏書を、知らず知らずのうちに見てしまう。
うん、まあ、同時にジャンクフードも好きなので、そっちも食べているから、今の不健康が、何処から来るのかと言えば、その犯人を断定できる状態ではないのも事実なのだが・・・・・・・・・・・
うん、まあ、でも、やっぱり、人工のものって少々やばいき駕するのも事実だよね、ほら、二次元コンプレックスとかもあるし!!
アレ??