裏木戸通信29号

 

21世紀がやってきた

 

ついに21世紀がやってきた。

車は空に浮き、リニアモーターカーがすっ飛び、人々は宇宙に旅行に行き、新婚旅行は月に行き、各家に1台ロボットがあり、胸に7つの傷がある男がのさばると思われた21世紀がやって来たのである。

しかしこれらはどれ一つとして実現されていない。エアカーも無ければ、リニアモーターカーも実験段階、宇宙旅行なまだまだ先。これでいいのか21世紀。

旧世紀、20世紀はあらゆる意味で人類は兆速の進歩をした。ライト兄弟が空を飛んだのが1901年、それから50余年で、人類は宇宙にまで到達した。技術、科学、あらゆる面で人類は驚異的な進歩を遂げた世紀であった。

そして今21世紀となった。これからの百年はどのようになるのであろうか?

人類はワープ航法を発明し、スタトレの様な世界を実現するのであろうか?

車は空を飛ぶのか?

某葉っぱゲームのようなメイドロボが各家庭に1台やってくるのだろうか?

当然私は100年後の世界を見る事はできない。生きていたら百数十歳である。

21世紀、人類は20世紀ほどの驚異的な進化を遂げるのであろうか?

遂げるかもしれないし。遂げないかもしれない。

いや、遂げない可能性のほうが多いかもしれない。20世紀ほどの進化を遂げるにはまずエネルギー問題を解決しなければいけない。常温核融合を実現するか、超高効率のエンジン、モーターなどを発明しない限り、20世紀ほどの兆速の進歩は望めないのではなかろうか?(まあ、私のような馬鹿の予言は、外れる可能性のほうが大きいと思うが。)

しかし、技術面以外では、20世紀の進歩以上の進歩を遂げる事も可能であろう。

戦争を完全に無くす。

これを21世紀中に実現できれば、これだけで、人類は、20世紀以上の驚異的な進歩を遂げた事になる。

不可能ではない筈だ。いや、十分に可能な筈である。

戦争の理由は色々ある。思想、宗教、貧困、etc・・・・・・・・・

これらを無くし、戦争をなくすのは難しい事かもしれない。

「戦争を無くす為に、今までより貧しい生活をしてください。」と言われたら、「いや」と言ってしまいそうである。此処で「はい」と言って実践できる人間は総統に立派な人間である。

かなり自信がなくなってきた、21世紀中に戦争はなくならないかもしれない、いや、なくせないかもしれない。

それでも、21世紀中に戦争がなくなって欲しいとは思う。

宇宙への旅行も、ワープ航法もできれば実現して欲しい

夢見るのは勝手である。実現させるには膨大な金と努力と英知がいる。これらの実現させるために私ができる事は、せいぜい日々こせこせと健気に働く事である。こう思えば日々の仕事もちっとは張り合いが出てくるかもしれない。

これからの100年、人類がどうなるか?

ついにめでたく滅びるのか?(すくなくとも地球にとってはいい事かもしれない)

それとも更なる進歩を遂げて、全宇宙を汚染して回るのか?

宇宙を舞台に殺し合いをするのか?(空想科学小説がついに空想で無くなる。)

どうなるかは判らない。

それでもやっぱり戦争だけはなくなって欲しい物である。

 

だからと言って何をすれば言いは思いつかない

(これだから馬鹿な人間は困る)