裏木戸通信38号
ドラフト改革?
ドラフトが改革されるそうだ。
従来のドラフト枠意外に、自由競争枠というものを設けるらしい。
1・逆指名枠を廃止して、従来のドラフトとは別に、自由競争枠を2名まで認める
2・ドラフト1位指名は指名が重複した場合はくじ引きで決める。
3・そして、2位指名以降はウェーバー制で指名。
4・上位2名を、自由競争枠で取った場合は、ドラフトの1位の指名が出来ない。(つまり自由競争枠で1人しか取っていない時は、ドラフトの1位指名から参加できる。)
何だが良く分からないだって?
書いている人間も、記事を読んでよく分からなかった。
何で、こんなややこしい制度を取ろうとしているのだろうか?
一部では、完全自由制を求める、金満球団と、完全ウェーバー制を求める貧乏球団の間を取ったからだとも言われるが、私は、そうは思わない。もし間を取ったのなら、ドラフトの方は、完全ウェーバー制を取るはずだ。なのに、何故、1位指名だけはくじ引きで決めるのか。
これ以降は、私の勝手な想像である事を、頭に入れながら読んでほしい。
自由競争枠の対象は、大学生、社会人に限られるらしい。つまり、渡辺オーナーの提案していた、高校生も、逆指名の対象とすることは、高野連などの反対で、見送られたらしい。(いいことだ)
つまり高校生を取りたかったら、ドラフトで指名するしかない。
従来のドラフトでは、逆指名枠の選手も、ドラフト1位指名になる。つまり、逆指名で、大学生、社会人を取ってしまった場合、高校生の有望選手は諦めるしかなかった。
もし、大学生の有望選手「A選手」。さらに高校生の有望新人「B選手」も欲しいと言う状態になった時、従来のドラフト制度では、どちらかを諦めるしかなかった。高校生のときは、服従したときは、くじ引きでと言うリスクが伴う、だから、お金のある球団は、高校生を諦め、確実に取れる、大学生、社会人を取っていた。
しかし、人間の欲望は限りが無い。社会人で確実に取って、さらに松坂のような有望な高校生もほしい。(この心理から、高校生にも逆指名という発言が出たのだと思う)
最初は、高校生も逆指名枠を広げようとしたが、高野連の強硬な反対に合い、今のところ実現の見込みが立っていない。
しょうがないから、大学生、社会人を取ったときは従来どおり、高校生選手は諦めるかと思ったらそうではなかった。そう、とんでもない裏技を生み出したのである。それが、今回のドラフト改革案である。
自由競争枠は、ドラフトとは別なのである。
つまり、自由競争枠で、「A選手」を取り、さらに、ドラフトで「B選手」を取ることが出来るのである。
もちろん重複した時は、くじになるが、それでも、今までのドラフトでは諦めるしかなかった高校生を、取れる可能性が、ぐんと上がったのである。
1位指名からウェーバー制なら、上位球団は、高校生が取れなくなる。ドラフトのほうを、完全ウェーバー制にしなかったのもそのためであろう。
この改革案は、金満球団、貧乏球団の間を取ったのではなく、一部の球団の意向を受け入れた改革案であることは間違いないと思う。改革ではなく改悪であることに間違いは無い。しかも、自由競争枠には、契約金の上限を設けないと言う。そう、金のある球団にめちゃくちゃ有利に出来ているのである。
今までのドラフトも、良くない制度であったが、それでも貧乏な球団、弱小球団は、ドラフト1位指名で、高校生の有力選手を取ると言う道が残されていた。
しかし、今回のドラフト改革で、その道も閉ざされてしまった。貧乏球団は、有力な新人も取ることが出来ず、せっかく育った選手は、FAで刈られていくと言う悪夢のような状態に陥っていくことになるだろう。
こんなことをやっていたらプロ野球は・・・・・・・・・・・
この制度についての文句はまだまだ書き足りないが、それはまた次回