裏木戸通信52号
猛犬注意
私は犬が嫌いである。
理由は簡単。
ガキの頃何度か犬に噛み付かれた経験があるからである。
兎に角それ以来オバケのQ太郎の如く犬嫌いになっている。
初めて噛み付かれたのは幼稚園児の頃。それで犬が嫌いになった。と言うより犬に恐怖感を抱くようになった。
犬のほうも私のそんな恐怖感や、嫌悪感を感じるのか、兎に角やたらと私に吠え掛かってくる。で、怖くなって逃げる、すると追いかけてくる。で、更に恐怖感を覚え、犬嫌いに拍車がかかり・・・・・・・・・・・・
こんな感じの無限サイクルに陥り、小学生の頃には立派な?犬大嫌い人間になっていた。
犬が可愛くって好きと言う人間は理解が出来なかった。(今でもいまいち理解できんが。)
そう、私は兎に角犬が嫌いである。今でも。
流石にいい年なので、犬を見ても逃げ出したり、威嚇したりはしなくなったが、苦手意識はまだあり、相変わらず犬には良く吠えられる。
たまに不思議に思うことがある。
犬は、犬嫌いの人間に良く犬は吠え付くという。
犬好きの友人などには一切吠え付かないのに、私には吠え掛かってくる。と言う場面には何度となく遭遇した。
犬が好きな人間は、
「犬は人間より勘が鋭く純粋だから、悪い人間には吠え掛かかり、いい人には良く懐く。」等と言う奴もいる
ちょっと待て
ふざけるんじゃない。
確かに私は善人ではないが、悪人でもないつもりだ。
大体善人でも犬嫌いは沢山いる。はずである
これは勝手な推測だが、犬が嫌いな人間は、恐怖なり嫌悪感なりで、汗をかいたり、何らかの、体調の変化が起こるのではないか?それで、犬がそれを鋭い嗅覚で敏感に感じ取っているのではないだろうか?
大体犬が善悪の判断が出来るのなら、ドーベルマンはナチスドイツに協力しなかったはずである。
犬を可愛がるのは大いに結構だが、其処におかしな思想なり何なりを持ち込むのは大いに疑問がある。
かく言う私も、子供の頃なぜ自分ばっかが吠えられて追いかけられるのかが良くわからず、「犬は善人と悪人を・・・・・・・」等という犬好きのアホな戯言を、本気で信じ、結構傷ついたものである。
だがこれらの事が、一見不思議に思えるのは事実である。
犬に限らず、動物には、一見すると不思議に思えることが沢山あり、その不思議さが科学で証明されない物もまた多くある。だから人間は動物、特に野生動物には不思議な力がある、と言う錯覚を持つのかもしれない。
犬嫌いの私は良く犬に吠え付かれる。
これも一見すると不思議なことである。自分でも未だに釈然としない何かを感じている。
でも、それ以上に不思議で、釈然としないものを私は感じているのです。
それは私が、スヌーピーが大好きということである。