裏木戸通信5 6号
地球環境ツクール
テラフォーミング
人の住めそうもない星を、人間の武器、英知を使って人を住める様にしてしまおうと言う壮大かつ、遠大な計画である。
その第一候補は火星だそうである。
かつて蛸型の宇宙人が住んでいると信じられていた赤い星。軍の神の星。あの火星である。
なぜ火星なのか?
水が大量にあると思われているからである。
生物が生きてゆく上で水は必要不可欠のものである。火星にはその水が実は大量にあるというのである。
火星の地表にもかつて大量の水があった。しかし、その後位置が悪かったため、地上にとどまる事ができず、現在では火星の地下で凍っているというのである。
まず、温暖化の効果を逆手にとって、火星を暖かく、気温が一定になるようにする。
で、次に地下に溶け込んだ大量に水を溶かし地表に導き、さらに二酸化炭素を光合成により酸素に変える。当然数百年にかかる長い年月がかかるが、それも、西暦3000年頃には火星は、人が、地球と同じ感覚で住む事が出来る星になっていると言う。
素晴らしい事である。
地球が生物が住める様になるまでに要した時間が数十億年である。
それを人類の英知を使えば、わずか1千年で済んでしまうのである。
すばらしきかな人類の英知
ガンダムではないが、ついに人類は、地球を離れ、宇宙を住処とする時代が来るのである。
ではなぜ火星に人類を住まわせる必要があるのか?
色々な問題解決になるからだろう。
人口問題、資源問題、食糧問題、etc。
他の星へ人が住むのは、人類が抱えている色々な問題の可決につながる。(らしい)
だが、人類が火星に移り住もうと考える理由のひとつは
このままでは地球に住めなくなるかもしれないから。
なのだそうだ。
温暖化や何やらでこのまま行くと、3000年には、地球は人類が住むことが出来ない星になる可能性があるのだという。
これは問題だ。
だから火星に住もう。
そこで、火星を住める様にして火星に移り住もうと言う、まるで「第三の計画」のような与太話ともつかない計画を考えているのである。
さらにこの計画について色々計画している中心は
NASA
つまりあのU・S・Aである。
ちょっと待たんかい!!
え、温暖化を防止する京都議定書は拒否して、二酸化炭素を出しまくって、地球温暖化を推し進めて、住めなくなったら「ほなサヨナラ」と火星へ移住ですかい。
安っぽいナチュラリストではないが、1000年後でも、地球が人の住める星にしようとは思わないんですか?
ここで、少し、馬鹿なりにシュミレーションしてみよう。
当然火星地球化計画を実行するにはとんでもない金がかかる。
だから、計画自体は国際宇宙ステーションのように、国際共同計画になるであろう。
当然日本を始め各国が、金なり、人なり、知恵なり、何なり、を出すことになる。
で、めでたく火星は人類が住めるような星になる。
さらにそのころ、地球もめでたく人が住めない星になっていた。
ここで問題が起こる。
誰が火星に住むのか?
火星は地球より狭い。
地球人類が全員移り住むことは不可能なのでは?
このとき人間のエゴが出なければいいのだが、もし出ちまうと・・・・・・・・・・・
やっぱりやり逃げはよくないよ。
やったら責任も取らなくっちゃ。
火星移住は夢があるけど、それが悪夢を生んでも困る。
火星を人が住める星にするのはいいけど、地球もその英知を使って何とかしたほうがいいのでは?
まあ、後100年以内に確実に死ぬ俺には関係ないけど。
でも、やっぱりさ、地球と火星両方に人が住んでいるほうがいいじゃん。
そしたらガンダムのような戦争も起こるかもしれないし・・・・・・・・・