裏木戸通信 71号
ビバ講談社
もうすぐあの漫画が終わる。
何の特徴も無い青年が美女に囲まれうっはうは、と言うおおよそ現実では絶対死んでも、隕石がメテオストライクするよりも確率が無い御伽噺を書いていたあの漫画が。
その漫画は、CCさくら、ああ女神と並んで講談社の社員の給与を稼いでいた。
ヲタク。
1980年代以降生まれたジャパンポップカルチャーが生んだ負の遺産
世間からは嫌われ、蔑まされ、排除される彼ら。
しかし、彼らをそんなに邪険にしては行けない。
彼らが見境無く、その手の物につぎ込む金で一体どれほど世間が潤っているのか考えてほしい。
そう、この不況の時代、たかだかアニメのDVDにウン万円、ギャルゲーとその関連にウン十万円つぎ込める人間は早々居ない。
もし、これらの物が無かったら?
おそらくこの平成不況はもっと深刻な物になっていたであろう。だからいいのである。
事実これらの作品のおかげで、ゲーム業界は潤い、講談社は社員に給与を払えるのである。
だが講談社にとっての収入源を担っていた某漫画が終わる。
これで、その手の資金投資口を失い、経済活動が鈍化するかもしれない。
だが心配はあるまい。(おそらく)
だって、CCさくらが終わったとたん、ちょびっつが始まったじゃん。
両方とも作者は「CL○MP」
かつてはエロ同人誌を書いていた方々(のはず)
同人誌とは何か?
ヲタクのバイブル(多分)
それを作成していた方々だけあって、実にそれらの生態、行動パターン、思考回路、つぼを心得た作品作りをしている。
事実ちょびっつはかなりの人気作(多分)になっている。
そう、講談社は、ヲタク向け作品三作政策を崩しては居ない。
このヲタク向け作品三作政策。
これこそ、講談社が狡猾で素晴らしい所である。
これ以上の作品数だとお互いが市場を食い合い、経済効果、収益の増大は見込めない。
しかし、これより少ないと、やはり同じ事が起こる。
そう、3作品が、最も経済効果、利益率の高い作品数なのである。
だから全国のヲタク諸君。あの作品が終わるからって残念がる事は無い。
きっと似たような作品がすぐに連載されるはずだから。
で、誇りを持て、「俺たちが見境無く投入する金で日本が潤う」と。
それで誇りをもてるようになったらめでたく正真正銘の駄目人間さ、俺みたいに