裏木戸通信 73号

 

 

冬支度。

 

 

間もなく冬(既に冬等異説も在るが)

そろそろセーター、コートが必要な寒さになってきた。

 

 

 

日本の良いところとは何か?

 

 

 

言うまでも無く四季が美しいという所であろう。

 

美しき日本の四季。

 

 

 

若葉が芽吹き新緑が映え、桜が美しく咲き乱れる。新学期の始まりにふさわしい心躍る季節。

もちろん新しい出会いだ何だとほざき舞い上がる許しがたい連中もいるが・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い空、輝く太陽、そして入道雲と、夕立。少々蒸し暑いが、甲子園を始めあらゆる所が熱く燃え上がる季節

勿論夏の恋は真夏の夜の夢などと要らん所を熱くさせる馬鹿で許し難い連中もいるが・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

更け行く季節、美しく色づく紅葉。実りの秋。穏やかな天候とともに、心身ともに穏やかでいられる季節

勿論、秋は恋を深める季節などとほざき、せっせと生物学的欲望を満たす万死に値する連中もいるが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして冬。

深い雪に閉ざされる雪国、枯れ落ち、なにやらもの悲しげな木立、吐く息も白くなるなんとなく物悲しい季節

勿論クリスマスだ、スキーだなどと季節にかかわらず、いつも熱い脳味噌が溶解しているとしか思えない連中もいるが・・・・・・

 

 

 

 

とにかく日本の四季は美しい。

 

季節の移ろいに合わせ、これほど多様な顔を見せる国土も早々あるものではない。

この美しさは日本の誇りである。

しかし反面こんな事も言える。

 

 

 

四季が美しいと言う事は、それだけ季節間の天候、気候、環境の差が激しいということである。

 

 

考えても見よう。

 

 

日本の夏。

 

 

とにかく熱い!!

 

 

そして蒸す!!

 

 

 

そう、カラッとした暑さではなく、蒸し蒸しした最悪の熱さである。

軟弱な現在の人間では、とてもじゃないが冷房無しでは生きていけない位の気候である。

 

 

 

 

 

 

で、冬。

 

 

これまた寒い。

 

 

セーター無しでほっぽりだされれば確実に人は死ぬ寒さである

いや、シベリアや、あちらに比べればまだまだ暖かいんですがね。

それでも氷点下は下回る。

やはり暖房無しではとてもじゃないが生きてゆけない。

そう、美しい四季を手に入れた反面、夏は冷房、冬は暖房と二重の出費を強いられたりする。

 

 

 

 

もし日本が常夏の国だったら?

 

 

確かに一年中熱いと言うのはウンザリするが、反面、用意するのは冷房だけですむ。

考え様によっては、一年中泳げるし、太陽と友達になれて、国民皆が、サンバでアミーゴ見たいな熱々の乗りで明るくウダウダ考えずに生きて、不況だって吹っ飛んでいるかもしれない。

 

 

 

 

もし日本が常冬の国だったら?(こんな言い方あるのかしらん?)

 

一年中寒いと言うのもこれまたウンザリするかもしれないが、反面用意するのは暖房だけですむ。

此れだって、考え様によっては、何だか恵まれた環境の人間よりも逞しくなりそうだし、一年中ウィンタースポーツが出来るし、北欧の国々みたいにハラショネイチャー見たいな感じで充実した福祉国家になっているかも知れない。

 

 

いやそれ以上に、もし日本が常春の国だったら?

 

暖房も冷房も要らない。一年中があんなに過ごしやすい季節なのである。

気候がいいから、過ごし易いだろうし、国民皆が何だか季節と同じように、穏やかでふんわりして、犯罪なんか殆ど無い、素敵な国になっていたかもしれない。

 

 

 

しかし、現実の日本は四季が美しかったがために、季節によって、色々出費がかさむし、気分も季節に左右され、一年中色々移ろって忙しい限りである。

そんな事を暖房を出しながら考えた。

まあ、四季の美しさを楽しめる代価と思えば安い物なのかも知れませんが。

 

 

 

クリスマスに向けた冬籠りの準備もおいおいと・・・・