自分で夢分析をしたい方のために、「役に立つツール」を用意しました!
以下の質問を自分自身にしながら、その回答を書き留めていきましょう。

 1 夢素材連想質問


 夢の中で語られているひとつひとつ の素材について、連想を問う質問

 「赤い車に乗せられて、どこかに連れて行かれます。」という夢であれば
 「赤い車」「連れて行かれる」という2つの夢素材について思い浮かぶものを自由に連想します。
 連想が進まないときには、登場している物や人物についての説明を試みてみましょう。
 たとえば、「赤い車」をとりあげて、それがいったいどういうものなのかを
 誰かに説明するように、その形や性質、受けた感じなどを具体的に話してみましょう。

 

 2 全体感想質問

 
 夢全体について、感想を問う質問

 夢素材の連想をしていますから、いくぶん夢についてのイメージが広がっているはずですね。
 たとえば、「知らない男性が立ち去り、ひとりその場に残る。」という夢であれば
 あなた一人が残るという夢から、どんな感情があなたに浮かんでくるのかを話してみましょう。
 好きな人に話すような感じで、言葉を選びながら、自分の気持ちをそのまま伝える感じですね。
 関係がなさそうに思える感想でも、そのまま話してみると、はっきりするかもしれません。

 

 3 夢ポイント質問

 
 
夢の中のポイント、つまり強調点がどこにあるの かを問う質問

 
あなたが見た夢の中で、とくに印象に残った部分はどこなのか探ってみましょ う。
 表向きの夢の印象とは別に、あなた自身が気になる部分を見つける作業です。
 不思議な感じがしていて、どうしてなのか知りたい部分かもしれません。
 どうして、そこにあるのか、登場してくるのか気になるものであったりします。
 夢の中に登場しているのに、なぜかあまり意味がないように感じる部分です。それがポイント。

  

 4 夢の伝達・警告質 問


 夢のもつ伝達的・警告的機能を より強調した質問

 この夢はいったいどのようなことをあなたに伝えようとしているの かを感じ取りましょう。
 何かを警告しているとしたら、それはどんなことなのかを思い浮かべてみましょう。
 気がかりなことや不安に思うことがあるのなら、それと関連づけてみましょう。
 現実に進行していることがらであったり、過去の出来事であったりとさまざまですが
 一瞬のうちに思い浮かんでくることもあります。それがあなたへのメッセージ。
 

 5 夢関連性質問 

 
 
気になる夢と最近見た別の夢の関連性を 問う質問

 
一晩に見たいくつかの夢。あるいは、日をおいて見た複数の夢があるのなら
 それらの夢に共通しているようなものがあるかどうか考えてみましょう。
 状況が似ていたり、受ける印象が同じだったり、そこで生じている感情が共通しているかもしれません。
 繰り返して見ている夢であったり、繰り返しでも少しずつ変化していたり
 登場人物や出てくる物の印象に共通性があるのなら、それを取り出してみるといいでしょう。

 

 6 対応性の質問

 
 
夢の世界と現実の世界との対応性を 問う質問

 
たとえば、「バニーガールのような格好をして、お客の相手をしている」という ような夢の場合
 「不本意な状態で、義務的に仕方なくしているようなこと」を実際に感じているのかもしれません。
 夢の状況が実際の生活にあてはまるのかどうか考えてみましょう。
 あるいは過去のできごとと関連しているのではないかという視点から、類似性をつかみましょう。
 そして、どうしてこの時期に、この夢を見ているのか、見る必要があるのか思いを巡らしましょう。
 

 7-@自己像について の質問


 夢の中に現れている人物があなた自 身であることを問う質問

 
もし、その人物が自分自身であるとしたら、どう感じるかを話してみましょう。
 「子どもとしての自分」「会社員としての自分」「バスに乗り遅れている自分」というように
 夢の中の登場人物に自分を置き換えて、そこにいる自分をどう見ているか感じ取りましょう。
 

 7-A感情についての 質問

 
 
夢の中であなたが味わっている感情を 問う質問

 夢の中で誰かと争っていて怒っているのなら、実際の生活ではどうなのか振り返りましょう。
 「怒り」の感情があるのか、感じないようにしているのか、気にしないようにしているのか?
 「興奮して、激しく怒る」という感情をあなたの日常にあてはめてみるといいでしょう。

 

 7-B行為や行動についての質問

 
 
夢の中におけるあなたの行動の意味を 問う質問

 
「逃げ回る」「相手を殴る」「隠れる」「ナイフで刺す」「殺す」などの行為や 行動をしているときの
 動きの様子を想像しながら再現してみるとき、どのように動いていたかに注意してみましょう。
 たとえば、「逃げ回る」にしても、ゆっくりと逃げていたのか、必死に逃げていたのかというようなこと。
 

 8 対人関係や対人パ ターンについての質問


 夢の中であなたがどのようにふる まっていたかを問う質問

 
あなたが夢の中でどのような態度を示していたか、あるいは結果としてどう対応 していたか?
 夢の中での対人パターンから感じることはないかどうか、思い浮かぶことを話してみましょう。
 これまでのあなたの行動パターンや認識パターンが思い浮かぶなら、それを話題にしましょう。
 

 9 潜在感情質問

 
 
夢の中の素材に潜在的に隠されている感情を 問う質問

 
夢の中に登場してくる物や人物から引き出される感情を味わう作業をすることに なります。
 たとえば、「炎が出て激しく燃えている」という夢なら、
 「炎が出る」ことをあなた自身の気持ちにあてはめて出てくる感情を表現してみましょう。
 「炎」ついての一般的な感情でなく、あなた自身がその夢から感じ取っているものを大切にしましょう。
 表向きに感じているものと、潜在的に感じ取れるものを区別すると、夢の意味がはっきりします。
 

 10 抽象性質問

 
 
夢の中の素材について質的・抽象的な側面からの連 想を問う質問

 
たとえば、「洪水に襲われて、部屋の中が水浸しになる」という夢であれば
 「何もかもが台無しになるというと、どんなことが思い浮かぶか」を自分に問いかけてみましょう。
 洪水という具体的なイメージから離れて、洪水のもつ抽象的なイメージを
 自分自身の生活にあてはめてみることがポイントとなります。
 抽象的なものから浮かぶことを再び具体物にあてはめるとはっきりと見えてくるものがあります。

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