女性　：　29歳     「りん」さんの夢

夢のタイトル　：　大きな津波　

−　プロローグ　−

　

１）夢の中で知り合いが出てきますね。


現在の職場に関わる人たちなのでしょうか？　


それとも、学生の頃の友達、親戚？　男性？　女性？


　





＞よく覚えていませんが、たぶん家族だと思います。

子供はいなかったと思いますが、

夫と母、妹…といった感じだと思いま す。


他にも何人かいたかもしれませｎ。


みんなで穏やかに和気あいあいとしていたというイメージです。 







　
２）お子さんがいるとのことですが、ご主人はどうなのでしょう？


あなたが仕事を辞めてパティシエになることに


ご主人は、どんな反応や態度を示していたのでしょうか？

　

　

＞主人は、土日に休みでなくなりそうなことを心配していますが、


基本的には賛成してくれています。


今回、条件のいい仕事が見つかったので、

パティシエの夢はまた先延ばしにして、

とりあえず働いてみようかなと言ってみると、


あんなにパティシエになりたい、なりたいと

言っていたのはなんだったの か、


やってみてダメだと言うなら分かるけど、

やってもないのにあきらめるのとは…と、

だいぶ腹を立てていました。








　
３）どんなところに避難することができたのでしょうか？


高いところ、丈夫そうな建物、船のように波に浮かぶ物・・・


あなたの身体は水で濡れていたのでしょうか？

　

　

＞高いところです。

丘のような、大きくてしっかりしたすごく安心できるところです。


私の体はちっとも濡れていませんでした。


晴れ晴れとした気持ちで引いていく津波を眺め、

皆で「よかったね〜」と話し合ったと思います。

どこか南の島のようなところで、

知り合いとくつろいでいたら、

とてつもなく大きな津波が襲ってきた。

慌てたが、適切に避難することができ

（避難している場面はあまりよく分からない）、

みんなで「助かって、よかったね」と言い合う夢。　

小さい頃から「いい子」で、物心ついたときから

「銀行員がいい」と母に言われたままに

銀行員になってしまったような気がする。

辞めたくて辞めたくて仕方がなかった仕事を

７年続けてきたが、

ようやくもうすぐ辞められることになった。

辞めることが決まるまでは、仕事を辞めたら、

大学生の時になりたいと思ったが、反対され、

あきらめた経緯のあるパティシエを目指し、

アルバイトしながら

少しずつ学校に通おうと思っていた。

しかし、実際に辞めることが決まってみると、

子供がいる身で今更夢が叶うのか、

空いた時間にアルバイトするとしても、

時給が 安いのに、

生活を支えられるだろうか等いろいろと不安に なる。

そんな中、とても条件のよい事務の仕事を見つ け、

母に話してみると、

「すごくいい！その仕事がいいんじゃない」 と、

またしても押しつけ的な賛成の意を示された。

その一言で、自分の気持ちが揺らぎ、

パティシエなんてどうでもいいかもと思ってし まった。

今更なれるか分からないし、

本当になりたいのかどうかさえ

分からなくなっ てしまった。

そんな自分にあきれつつ、

こんなよい条件の仕事はもう現れないかもと悩 み…

そんな時に見た夢です。

大きな津波に襲われつつ、逃げ切れたのは、

今度こそは、母の思いを振り切って、

自分らしい決断をするべき、できるというこ となのか、

それとも不安に多い道は辞めて、結局今と それほど

変わらない事務の仕事に落ち着くということな のか、

どちらなのか悩んでいます。　

夢で展開されるのは、あなた自身の現実認識の断 片です。

現実をどう受け止めているの か、どうしたいのかを・・・イメージを使って比喩的に表現しています。

　

１）津波に襲われ、あわてた が適切に避難できる。

２）みんなで言い合ってい る。

　　　　　　　　↓

（１）母に言われるまま銀行 員になってしまったが、とにかく辞めたいという気持ちを

パティシエになろうという方 向性に切り替えて辞めることにする。

（２）辞めるという結果につ いて話し合っている。

　　　　　　　　↓

自分で選択したのではないと いうこれまでの経過。

あったかもしれないパティシ エという自分らしい生き方。辞めることにともなう不安。周囲の反応。

　

さて、夢のステージは・・・ どこか南の島のようなところでしたね。

そこにいるのは・・・あなた の家族ですが、子どもはいないようです。

避難したところは丘。大きく てしっかりしたすごく安心できるところ。あなたはちっとも濡れていません。

　

　

夢は津波をイメージとして拾 い出し、１）の避けるという行動を引き出しながら

２）へと展開すること で・・・結果を確認せずにはいられない不安があることを示しています。

　

言い換えると、自分でしたこ と、しようとすることに対して

周囲から、とくに身近な家族 から何か言われると

とたんに不安になり、迷いが 生じてしまうという生きづらさがあるということのよう。

　

選択してこなかったのではな く、

選択することにともなう結果 責任を避けてしまうのかもしれません。

ちっとも濡れてないのはそう いうわけ。

今回も自分から選択責任を放 棄し、安全な場所を見つけようとしています。

「母の押しつけ」がいけない のだという言い訳もありますから、濡れることはありません。

　

銀行員を辞める。パティシエ を目指す。事務職のアルバイトをする。

あなたが本当に選んだこと は・・・どれだったのでしょうか？

　

南の島は「願望」のイメージ ですから、それに対し、津波は当然のように襲ってくるのでしょう。

「助かって、よかった」と現 況を確認しあうのは・・・だれの「思い通り」なのでしょうか。

今回もこれまでと同じように 津波を避けるつもりなのですか？

逃げ場所は・・・パティシ エ・・・事務職のバイト？

　

パティシエを目指すこと を・・・銀行員を辞める理由にしたかったの？

事務職のアルバイトを見つけ たことで・・・パティシエという目標設定を帳消しにしたかったの？

そうではないですよね。言い なりのままの自分から離れ、本来の自分を取り戻したいからでしょう。

　

そうであるのなら・・・結論 はすでに出ているはず。

　

津波から逃げ切れたと安心す るのが・・・いままでの「あなた」でした。

生き生きと生きたいのなら、 津波に向かっていきましょう。

当然のごとく濡れるでしょう し、巻き込まれて何かを失うことになりますが・・・

そこにいなかった「子ども」 という大切な心の拠り所を得ることはできるでしょうから。

　

パティシエも事務職のアルバ イトも・・・いまのところ単なる「逃げ場所」に過ぎません。

そこには、次の津波が遠から ずやってきます。

何を選ぶにしても、逃げない で、少なくともそこに留まり、濡れる覚悟が必要かも。

最初は「逃げ場所」であった ところも・・・やがて「生きる場所」になるかもしれませんから。

　 　　　


　　　　　

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うららさま


当たっていますね。びっくりしました。


自分で夢を解釈すると、どうしても自分勝手で、


自分に都合のいいものになってしまうのですが、痛いところを突かれたと いう感じでした。




少しずつ学校に通って、どんなバイトでもいいから空いている時間は働い て、


大変かもしれないけどやっていこう、と思っていたのに、


母の一言で、大変な焦りと迷いに襲われてしまいました。


　

なかなか自分の心に境界を築けないのです。でも、少し我に返りました。


　

確かに、パティシエになるというのは、逃げに過ぎないのかもしれないと 思います。


でも、もう二度と、他人のせいにしてはいけないとも思っています。


時間が経てば経つほど、いろいろな人のせいにしてきた今までの経過が、


安全なところを求め、濡れたくないと願う自分が選んできた結果だったん だと、気づいてきています。


また、元に戻ろうとしていたんですね。


主体性のかけらもない自分が苦しくて苦しくて、でも、なんとか殻を破り たいと願っています。


いつかまた、こんな風に、大事なことを見失うことがあったとき、読み返 させていただきたいと思います。


ありがとうございました。