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1/11の夢 私は書店で本を盗んだようです。追われているようです。 いえ、正確には、追われているような気がして怖くて不安で、 その書店のあった通りを一直線に走って逃げて行きます。 怖くて不安で逃げているのですが、逃げながら他に書店がないか探してもいるようです。 広い通りにぶつかりました。左右に道が分かれてます。 左右どちらかにしか行けません。 何故行けないか、というと通りの向い側が「無い」のです。 白っぽい空間で、何も無いのです。何も無いので進む事が出来ません。 通りは、左右どちらも来た道と同じく商店街のようで、お店が並んでいます。 手前の数軒の店舗には色が付いて形も比較的はっきりしています。 ですが、その数軒目を境に、建物は簡単な輪郭だけが黒く縁取りされ、真っ白になっています。 まるで4コマ漫画の背景みたいです。 書店らしき店舗は見えません。私は観念して、もと来た道を引き返しました。 そして盗んだ本を、お店に返しに行きました。 「やっぱり申し訳ない事をしたと思いました。本はお返しします」と言って、 私は店長さんに頭を下げました。 店長さんは、中年の、ある程度割腹の良い男性です。 私は本を渡す時、内心、チラと「1,800円くらいの本かな」と思いました。 すると店長さんは『偉い!』と私の事を褒め、大変喜んでくれました。 『君の家族にも連絡しよう』と言い、手に持っていた紙に「磯野サザエ」と名前を書き出しました。 私は『それ、姉の名前です』と言いました。 そして「あれ?じゃあ、私はカツオなのか?」と不思議に思いました。 U.目医者の少年 ある家に、目医者がいます。 その目医者は少年で、年齢は8歳ぐらいだと思います。 でも、その少年はその家の子ではないようです。 時代は江戸時代でしょうか。皆着物を着ています。 外は雪が降っているのでしょうか。囲炉裏を囲んで(近くで)家族がケンカをしました。 おかみさんは怒っています。 そして泣きながら目を拭いています。おかみさんの目は赤くなっています。 目医者の少年は「あっ、ガラスの破片の付いた鼻紙で!」と思いました。 (場面が変わりました) 私は現代のスーパーにいます。 一人のお爺さんから「目医者の少年」の話を聞いています。 他に二人の女性が、私と一緒にそのお爺さんの話を聞いています。 野菜売り場の棚の前にいます。 そのお爺さんは「目医者の少年」がいた家の人なのです。 話が終わると、私はお爺さんに『行きましょうか』と声を掛け、二人の女性と別れました。 お爺さんと『凄いね』などと会話をしながらレジへ向かいました。 レジには中年の、ある程度割腹の良い男性がいました。 会計をお願いすると、全部で20,000円以上すると言うのです。 ですが、商品は全部で7個ぐらいしかなく、値段の高そうなものは一つもありません。 確か、人参などがあったと思います。 私は「おかしい、3,000円もしないはずだ」と思い、抗議し、レジの男性から商品を取り返しました。 その時、丁度、女性が一人レジに来たので「先にどうぞ」と譲りました。 私は取り返した商品の金額を、電卓で一生懸命、計算し直しました。 Tの夢では、自分が本を盗んだこともショック
だったんですが、 ▼ Q 1 本を盗んだこともショック・・・。
「レジで不当な請求を受けた」事を少し腹立たしく感じています。
最初の夢で、本を盗んで逃げているのは・・・ 本に書かれていることに興味があることを知られたくないからかも? 「盗む」という行為は・・・欲しいものを隠し ているということをイメージさせますから。 もちろん・・・何らかのやましさもあるということなのでしょう・・・。 どんな本を盗んだのでしょうか?
不安が先立ち・・・観念したのか・・・盗んだ本を返しましたね。する と・・・店長に褒められます。 つまり・・・「実は興味があったんだ」と店長 に告白したら・・・「それはいいことだ」と言われたということ。 それが・・・表向きのあなたへのメッセージ。夢はもう少し・・・深いと ころにあるようです。
盗んだことを不安に感じて・・・逃げている「あなた」 ずっと逃げたかったのかもしれませんが・・・周囲はそれを許さなかった のでしょう。 それが・・・白っぽい空間で・・・何もなく・・・「どこにも進めない」 というイメージ。
仕方なく本を返したら・・・「偉い」と誉められ・・・家族を喜ばせると いう結果になるのですから・・・ あなた自身が「罪」を認め・・・償いをするこ とが・・・家族の幸せにつながるということのよう。 どうして・・・そんな状況に追い詰められているのでしょうか? それっ て・・・どんな現実?
誉められるという場面なのに・・・自分の名前をはっきりさせたくないの か・・・ あなたは・・・自分の「存在」を・・・曖昧であやふやなものにしてしま います。 「磯野サザエ」は姉の名前だと・・・軽率にも自ら認めてしまうの は・・・そういうイメージ。 結果として・・・自分の名前が「カツオ」になることに・・・疑問を感じ てしまうことになります。 承諾したことは認めているけど・・・その結果 生じた「当然の成り行き」に困惑しているということのよう。
あなたは・・・早々にあきらめたり・・・相手の「勘違いな対応」 を・・・疑問に思いながらも受け入れている。 「盗むという不正」と「返すという償い」が混在していて・・・混乱して いたのでしょうが・・・ 家族に喜んでもらうために・・・自分という 「存在」を・・・別の何かに置き換えたということのよう。 本来の名前でない「カツオ」を受け容れる状況になっているのは・・・そ ういうわけかも?
2つ目の夢では・・・おかみさんが怒っていて・・・やがて泣きだしま す。 感情が極端に変化して・・・赤い目になったのは・・・ガラスの破片のつ いた鼻紙で拭いたから。 破片に気づいていなかったのか・・・気づいて いたのか? どちらにしても・・・衝撃的な結末。
他人であっても・・・少年は目医者なのですから・・・治すことに専念し なければなりません。 少年は・・・おそらく「あなた」 おかみさんは・・・母的存在。 目が赤くなるのは・・・家族における人間関係 に「見誤り」や「偽り」があるからでしょう。 目を治療するのは・・・母親の人間関係を後始末をしなければならないと いうことをイメージさせます。
さて・・・あなたが「カツオ」であったり・・・少年の目医者であったり するのは・・・ そのような役割を演じたのは・・・姉のせい・・・そして・・・母のせい ということなのかもしれません。 8歳という幼い時期から・・・「治療」すると いう役目を・・・あなたが背負わされたということかも?
この夢は・・・結局のところ・・・他の誰かのために何らかの支払いをす ることになるということを暗示しています。 しかも・・・不当に高いと感じる「支払い」を要求されるのは・・・何故 なのか知らせたいのかもしれません。 by エリカ
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こんにちは。うららです。ここから担当します。
@逃げながら書店を探していますが・・・ >もっと本が欲しかったのかもしれません。そ
んな気がするだけですが。 A盗んだ本は・・・どんな「ジャンル」の本のようですか? >ジャンルは・・・心理学関係の本だと思いま
す。数年前から読みあさってます。 B本を返してしまいましたが、買うつもりはないのですか? >その時は買おうとは思っていなかったみたい
なんですが・・・。 Cあなたは・・・自分の名前を店長さんに伝えたような気がしています
か? >名乗った覚えはないんです。勝手に「磯野サ
ザエ」と書き出されました。 D最近、余計なことをしてしまったり・・・ >うららさんの夢診断でそういう思いを重ねて
いると思います。 Eおかみさんの目が赤くなったのは・・・ >彼はお医者様ですから、治してあげたんだと
思います。 F中年で、恰幅のいい男性が出てきますが・・・ >夢を見ている最中も、夢から覚めてからも、 G値段に見合うだけのサービスを受けていないと感じることがありました
か? >3000円という金額は、私にとっては確か
に安い金額ではないです。 H電卓でもう一度計算し直しましたね。やっぱり・・・3000円以下で
したか? >計算しなおしてる途中で目が覚めたんでなん
とも言えませんが、 I最近のことで・・・不当だと感じることが実際にありましたか? >ボランティアグループで、連絡が滞ってし
まった事ならありました。 >実は、「本を盗む/目医者の少年」の夢で新
たに思い出した事があるんです。 >では、診断しますね。
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夢診断のポイントは、読みあさっている本のジャンルが心理学関係な
ら・・・店長は「岩月謙司」ということかも?
→盗むということは・・・誰にも知られずに自分にものにすること。本で すから・・・知識を得ること。 あなたが手に入れたのは・・・「呪われた娘」だという事実。他の本屋 を探していたは・・・信じたくないから。 本を返したのは・・・仕方ないけど・・・本の内容を認めざるを得ない から。その通りだということ。
→必要だと感じているのに・・・買わないでいたことが・・・盗んだとい うイメージを夢に持ち込んだのでしょう。 欲しかったのに・・・そのままにしていたのは・・・避けているものが あるという事実。 不安だから探し回り・・・途方に暮れて元に戻ります。気 づいたことは・・・「カツオ」になっていたということ。 by うらら
▼ Q 2 どう受け止めればいいの? どう すればいいの?
最後の場面で・・・あなたは不当だと感じる「支払い」を要求されていま すね。 支払いをすべき相手は・・・店長さんと同一人物のようですから・・・ 盗んだことに対する「支払い」だとすれ ば・・・高くて当たり前・・・当然な要求かもしれませんが・・・ あなたは・・・そう思っていないのでしょう。必要以上に支払わされそう だと感じているのですね。
本を盗んだことに・・・その秘密があるのかもしれません。 盗むのは・・・必要だということ。支払いなしに必要なものを手に入れる ということ。 盗んだものを返したのは・・・支払いをすべきだと感じ始めたからでしょ う。 同時に・・・本当に必要なのかどうか・・・ はっきりしなくなったということも意味します。
安ければ・・・あなたは払うつもりのようです。でも・・・実際のところ 高すぎるのでしょう。 その支払いというのは・・・姉や母の代わりにあなたが受け容れた「役 割」の代価ということなのかもしれません。 野菜売り場から・・・2人の女性と別れて・・・レジに向かったのはそう いうイメージ。
高くないはずと思っていた「犠牲の代価」 が・・・不当に感じるほど・・・高くついたことに驚いているのでしょう。 つまり・・・家族の誰かを喜ばせるために・・・あなたがしてきた犠牲へ の支払いは理不尽だということ。 そのことに気づいたのは・・・本を盗んだからかもしれません。夢 は・・・そのことを伝えたいようです。
あなたは・・・「カツオ」になっていました。男のコですね。 女性であることを・・・拒否してきたことは・・・家族の人間関係の維持 のために・・・ 仕方なく受け入れたの犠牲であることを・・・夢は訴えたいということか もしれません。 でも・・・それは・・・あなたが選んできたこ と。これからの生き方も・・・あなたが選べばいいのです。 商品をとり返して・・・待っている女性に順番を譲り・・・計算をし直し ているのは・・・そういうイメージ。
買っていたものは・・必要なもののはず。少し高いのかもしれません が・・・ 野菜売り場にあるものですから・・・精神的な安定を保つことや・・・ 感情をコントロールするのに不可欠なものということ。もしかした ら・・・夢診断かも?
さて・・・本を盗んでいるときには・・・スカートとヒールなのですか ら・・・ 「女性性」を取り戻しているということのよう。反対に・・・目医者のと きは・・・いまの「あなた」 まだ・・・清算が済んでいないままということ のよう。支払いするのに・・・もう少し・・・時間がかかるということ。 by ふむふむ
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▼ ▼ 【Reflection】 【1つ目の夢】 本を盗むということは、本の中にある「知識」をかすめ取るということ。 表面上の心地よい「知識」を信じ、自分のものにする行為。 つまり、借りてきた「知識」で、なにかしらの「結果」を出すという意味。 その結果が思っていた以上に、夢見者自身を揺り動かしたのでしょう。だから、焦っている。 自分にあてはまるという「感覚」は、過剰の利益を得たときの「興奮」に似ています。 初めて、「パチンコ」をした女性が、「大当たり」の連続となったときの心境です。 わずか、「1000円」で、「30,000円もの商品」を手に入れたときの気分です。 何か、悪いことをしたような気分になり、早く帰りたくなります。 追われている感じがして、逃げているけど、本屋を探している。 観念して、もと来た道を引き返し、盗んだ本を返す。 申し訳ない気持ちは、「言い訳のしようがない、 弁解の余地がない」ということですから 盗んだ本に書かれていることは、「全くのその通り」であって、 降参しまから、赦してくださいということ。 もしかしたら、気になっている本を立ち読みしたことがあって、 実際に本を買うのでもなく、立ち寄っては「読む」という行為を繰り返しているのかも。 「全くのその通り」という気持ちが生じたとき、 本の代価である「支払い」をしていないという事実があれば、盗み見たということになります。 1,800円という「本」は、ちょっと買うには「惜しい」気がする金額です。 買おうかどうしようかと思いながら、ちょっとずつ読んでは元の本棚に戻す。 夢見者自身のことが書いてあると感じたら、なおさら、読みたくなります。 追体験をしながら、気になる部分を立ち読みする。そんなことがあったのかもしれません。 さて、「君の家族にも連絡しよう」いう段階になって、ハットするわけです。 本当に褒めてくれているのか、やっぱり盗んだのだから、悪行として知らせるのか? 現実面では、自分のことだと思っていても、それが公になるのは、別問題ですね。 「磯野サザエ」と「カツオ」は、姉弟という組み合わせで、夢見者の家族意識につながるもの。 姉がいて、自分は妹でありながら、「弟」として育っているという「認識」 言葉の響きに、「語呂合わせ」があるかもしれませんが、 「磯野サザエ」と「カツオ」がどうして出てきたのか、出所の部分は不明ということになりますね。 ただ、夢見者が語っているように、夢見の背景が4コマ漫画のように 輪郭だけで、黒く縁取りされ、白くなっていることの連想から、漫画のタイトルが浮かび、 主要な登場人物として、「サザエとカツオ」が選ばれたことは容易に想像できる部分です。 【2つ目の夢】 8才の頃、両親は不仲になり、不倫がはじまったということ。 目医者が少年で、その家の子ではないという設定は、夢見者が創り出したものですから。 囲炉裏を囲んで、家族ケンカが始まっており、怒っているのは「おかみさん」 その「おかみさん」の目に、ガラスの破片。 目医者である「夢見者」は、当然のごとく、「治療」をするという「義務」を果たします。 ガラスの破片がついた「鼻紙」が原因だと夢見者は断言します。 鼻紙は、性行為の後始末のイメージ。 江戸時代から現代へ。 野菜売り場のところで、一人のお爺さん。 他に2人の女性ですから、姉と母ということになります。 お爺さんは目医者の家の家族なのですから、「うらら」ですね。 ※「うらら」は夢の止まり木スタッフ、問診を担当している。 目医者の少年の話は、夢見者自身のことですから 何やら、家庭事情に関することを聞いているのでしょう。 つまり、本当は「こうだったんだよ」というようなこと。 今度は「レジ」でのトラブル。 会計が高すぎるのではないか? 値段が高いものでもないのに、どうして? 抗議して、取り返して、計算しなおそうとしています。 支払いに見合った「品物」ではない。 さて、夢見者は「夢診断」の代金として、21,000円を支払っています。 支払った後、「夢をみなくなったら、損するかも?」と感じています。 夢診断の「依存症」になるのではないかと「不安」も感じています。 夢診断に対する「過剰な期待」もあります。 これが、「新奇の体験」にかかわる記憶の部分。 関連する「弱いつながり」の記憶が本屋での「盗み読み」 立ち読みかもしれないし、繰り返しの「ちょい読み」かも? 現実における「具体的な気がかり」がきっかけとなって、創り出された夢。 「依存症」になるのではないか。 登場人物である「恰幅のいい中年の男性」を 「岩月謙司」ではないかと感じています。 「女性のオトコ運は父親で決まる」 「思い残し症候群」の著者であります。 本のタイトルが浮かんでいますから、おそらく、「読んだことがある本」なのでしょう。 漁り読みをはじめていて、のめり込んでいるのかも。 ハット気づいたときは、自分のことばかり書いてある本。 ひとつひとつを自分に当て嵌めている。 どっぷりと、「依存」していて、思考が停止してしまう。それ以外、考えられなくなる。 そして、「怖くなる」ということはありえます。自分がどんどん変わってしまいそうになりますから。 だから、不安になって、不安のもととなった「本」をどう扱っていいのかわからなくなります。 本など、見たくなかった。自分のことなど知りたくなかった、自分はどうしようもない人間だ。 自分の育ちに自信がなくなるばかりか、罪悪感さえ持つようになります。 それが、本への「罪悪感」・・・「万引き」へつながります。 心の安定をはかるために、夢見者は心理学関係の本を読んでいます。 知識でどうにか乗り超えようとしています。 そんなとき、「夢診断」に出会い、なんどか「依頼」するうちに、夢カウンセリングを受けるようになります。 本だけでなく、夢診断のひとつひとつに「心のありよう」が左右される、現実を味わいます。 見た夢は、すぐに「診断」を求め、自分のこれまでの「生きざま」を振り返ることが多くなりました。 「夢診断」に依存しているのではないか・・・ 賢明な彼女ですから、自分を見つめたのでしょう。 のめり込んでいる、どっぷりと浸かっている、とたんに「不安」が生じて、この夢が創り出されました。 江戸時代から現代へのトランスポートは心境の変化の大きさを表現したかったのでしょう。 それくらい、心理的な「ゆさぶり」が夢見者に生じていたということです。 身体的な症状として出てくるのではないかと、危惧する部分でもあります。 2002/12/28
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