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女性 29歳 : 演習課題その7 「ささゆり」さんの夢
I
01/13の
夢 夢タイトル : なかなか飛ばない飛行機
午後の3時頃、空港に行って飛行機に乗る。飛行機はずっと道路を走っている。
1時間ぐらい走って、やっと飛行機は離陸する。離陸した瞬間、飛行機は小さなヘリコプターに変わる。
しばらく空を走っていると、下に森が見えてきて、その中に城も見えてきた。
ヘリコプターは城の前に着陸した。城の前には門がいくつかあって、何度も門を開けて城の中に入る。
城の中をしばらく探検していると、テーブルの上に沢山の食器が積まれていた。
食器が気になって、購入しようかと思ったが、値札が貼られていて、1枚780円だった。
これが100円だったら買うのにと思い、結局買わなかった。
外では、夕方なのに花火大会が始まり、
花火が城まで飛んできたので、私は一生懸命、城に水をまいていた。
飛行機がずっと道路を走っていたので、
いったいいつになったら、離陸するんだろうと考えていました。
食器が780円で決して高くないのに、なぜ100円でないと買わなかったんだろう。
掲示板過去ログにおける分析内容は次のとおり。
なかなか離陸しない飛行機。
やっと離陸したと思ったら・・・ヘリコプター。しかも小さい。
あなたが期待しているようなことは・・・起きないというイメージかも?
目指しているところは「森の中の城」
「森の中の城」は・・・ステータスシンボル。
見栄のようなもの。お金とかブランドとか・・・そんなもの。
城の中に入るのに・・・いくつもの門を開けるのですから・・・チャンスをつかむために努力しているという意味。
努力することで得られる結果が・・・テーブルの上のたくさんの食器。豊かさとか幸せのイメージ。
たくさんあるのは・・・家族が増えるということ。結婚とか出産とか・・・そういう事情。それを求めている。
ところが・・・意外にも高い値段がついていて・・・あれこれ考えたけど・・・結局買わなかった。
つまり・・・あきらめた・・・あきらめかけているということ。
花火は・・・あなたの夢がはかなく散っていくイメージ。
「幸せへの純粋なあこがれ」があることを・・・
知られるのが・・・あるいは気付かれるのがイヤなのかもしれません。
それが・・・城に飛んできた花火を・・・
一生懸命に水をかけて・・・消そうとしていることの意味。
離陸することは・・・前向きな気持ちのあらわれ。でも・・・ちょっとしぼみかけているのでは?
現実においては・・・高いと思わないのに・・・夢では高いと思っている。
それは・・・あなたの求めている「規準」
あなたが・・・理想としている規準は・・・もしかしたら・・・高すぎる?
だから・・・なかなか離陸しないのかも?
※前回の夢見より、7日後の
夢
上記の夢分析を参考にして演習を進めましょう。
夢事情を「文脈」として、
夢の生成過程をたどり「物語化」する。
※夢事情は以下のとおり。
夢見者は不倫をしている。父・母・おばあちゃん・妹と暮らしている。
家の掃除などは誰もしてくれないので夢見者がしかたなくやっている。
スキル関係を教える仕事をしていて、休みのときはおばあちゃんの面倒もみている。
自立し、一人暮らしをしたい。料理が苦手なので、何とかしたいと思っている。
付き合っている彼はあまりお金を出してくれない感じで夢見者が負担することが多そう。
会っているときはそれなりに幸福感はあるが、離れるとやはりイライラしがち。
彼の妻の事情をそれとなく、彼から聞いている。はやく別れてほしいと思っている。
不倫関係が知られることがやはり怖い。彼がなかなか行動してくれないことを不満に思っている。
彼との関係に不協和音が生じている。ささいなことで諍いとなることが多くなって
いる。
飛行機は道路を走っている。しかも1時間も?
飛行機に乗るのなら、1時間の待ち時間は必要でしょう。
でも、待ち時間なのに、道路をすでに走っている。
走っているのなら、「搭乗」はできませんね? あなたが乗るはずの飛行機には乗れないということ?
それでも、どうやら離陸はしたようです。でも飛行機じゃなくヘリコプター。しかも小さい。
飛行機は特別なときに乗ります。あなたにとって「特別」とは、家を出ること!
彼と同棲すること。いつの日か「結婚する」こと。そのための特別な乗り物のはず。
夢は、近い将来に起きるかもしれない「出来事」を想定してリハーサルを行います。
そのための準備や心のありようについて体験をするわけです。
あなたが向かった先は森の奥にある「城」
ヘリコプターで着いたのに、門がいくつもあって、何度も門をあけなければならない。
それって、結婚にいたるまでの「手順や手続き」のようですね。
「城」はあなたが予定している「家を出る」ために必要な「住居」
森の奥にあるのですから、郊外のアパートか一戸建て?
探検しているのは、下見という現実的な出来事があるのかもしれません。
テーブルには食器が積まれていて、値段が表示されていましたね。「780円」
夢の中に出てくる数字には背景があって、意味がありますから、たぶん、78,000円
アパートかマンションの賃貸料金と思われます。100円だったら、買ったのにね。
100円という金額は「100円ショップ」からくる、お手頃価格のイメージ。
想像していたより「賃貸料金」は高かったという思いがあったのかもしれません。
がっかり感があります。
買わなかったのに、あなたは夕方までいます。午後3時からですから、5時ごろまでの「2時間」
お城は「モーテル」だということ。
彼とお城の中で、ひと時を過ごしながら、これから先のことに思いを巡らしていた。
花火は打ちあがり何かを知らせます。
お城まで来たのですから、彼の妻からの連絡。
妻からの「報知」を、水をまくことで妨げているのは嫉妬しているという事態。
花火大会ですから、状況はあわただしくなっており、
水をまくという事後の「対策」をしなければ、気が休まらない逢瀬ということのよう。
飛行機だと思って、久しぶりに、うきうきしていたけど、実はヘリコプターのようで、行く先は近くのモーテル。
待つ時間に比べて、ともに過ごす時間は短いし、しかも途中で妻からの詮索するような電話があったり・・・。
結局のところ、彼から「妻が疑っているから、そろそろ帰ろう」という
言い訳じみた「会話」がかわされたりしたのかもしれません。
つまり、将来のことについては具体的な話はなかった、いくつも門を開けたのに、そういう話をしたのに・・・。
いずれにしても現実における具体的な不満から生まれた夢のよう。
やはり、がっかり感があります。
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