漫画「シグルイ」の中に出てきて、物語の重要なファクターである奇剣「流れ星」。劇中での描写によると、折り曲げた右手の人差し指と中指で柄をつかみ、刀身を掴んだ左手を一気に離す事と、右手を滑らせる事で爆発的な攻撃力と予想外の間合いを生む、必殺剣だと言うことですが・・。 |
そもそも、日本刀は1mもあろうかと言う鉄のかたまりなので、とても重いものです。そして当然だけど、その重心は全体の真ん中ぐらい、つまり刀身の中程にあります。なので刀の柄、つまり、重心をかなり外れた端っこの方の位置で、指先でつまんだ2点の支えだけで、刀を構えたり、ましてや振りかぶったりする事は至難の業だと思います。最低でもあと1点、それも後ろから支える形で、親指を回り込ませて、刀をしっかり握りこむ形でないと、敵と一回つばぜり合いしただけで、手前の方に刀がすっぽ抜けると思うんだけどなぁ。 とはいえ作中の説明でも、流れ星は速さを重点に置いて相手の薄皮一枚を切り裂いて殺傷する技だと言うことなので、元々攻撃のみで防御力を無視した形の技なのかもしれませんが。 |