おっさんのつぶやき19

救急外来実話(アホなやつ編)

私が救急当直をしていたころの話です。

実に面白いというかアホというか変わった救急処置をした患者さんを紹介しましょう。

ほんと、世の中アホがいる。

第2話

鼻からタンポンが抜けなくなった20才男性

20才のSさんは大学の試験中でしたが、風邪をひいて鼻水がスタスタでて、
勉強できずに困っていました。下を向くとたら〜っと鼻水がたれてくるのです。
そんなとき、自宅のトイレでお姉さんの生理用のタンポンを発見しました。
「これは吸収力抜群で長もてすると宣伝してたやつだから、
これを鼻に詰めれば鼻水を気にすることなく試験勉強ができる」
と思ったようです。
ちょっと大きいなと思いながらも自分で少し加工して頑張って鼻に詰めました。
詰めてみると思ったとおり鼻水はたれず、効果てきめんでした。
鼻からひもがでていましたが引っ張り出すのに便利だろうなんて思いながら試験勉強をしていました。
ところが鼻水を吸収したタンポンが膨れ上がり、鼻の中から出なくなりました。
だんだん膨れてきてどんどん痛くなってきました。ひもを引っ張ってもびくともしません。
結局自分で取ることが出来ず、夜間救急外来を受診しました。
たまたま私が担当しましたが、その格好のおかしいことおかしいこと、
腹かかえて笑いたいくらいでした。だってはなからタンポンのひもが出てるんです。
そして鼻は著明に腫大して醜い顔貌になっていました。
ピンセットなどで少しずつ取りだし、みごとにひも付きタンポンを取りだすことが出来ました。
その後お姉さんからかなり叱られたと聞いています。

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