胸部異常陰影にてチェックされ肺癌が見つかった75歳女性
75歳女性が肺癌検診で胸部レントゲン検査を受けました。
異常陰影がチェックされ平成12年9月に私の病院に受診されました。
CTスキャン上右肺下葉に異常陰影を認めました。
一見炎症所見の様に見えました。そのため経過観察となりました。
6ヶ月後再検しましたところやはり同じように淡い炎症様の陰影を認めました。
6ヶ月間でほとんど変化がないことから炎症ではなく肺癌の可能性が考えられました。
そのため、今回手術の方針となりました。
結局、術後病理検査の結果は高分化型腺癌の所見でした。
超早期の肺癌でした。
炎症様の陰影が消失しないときはやはり悪性疾患を考えるべきです。
この症例はほぼ完ぺきな手術が出来たようでした。
肺癌の早期発見にはやはりCTスキャンの役割は大きいと思います。