はじめまして。中島さんのHPでおめにかかりました、 まさにI.Tの時代になりました。このインターネットも 私は、55歳のサラリーマンです。昨年の2月に会社で、脳内出血 そこで、質問です。 |
天友さん、はじめまして。 ようこそいらっしゃいました。 さっそく御質問に答えさせていただきます。 まず、天友さんの血圧ははっきり言ってとんでもない高血圧です。 人間の動脈ではこんな血圧が続けば必ず破れます。 (もちろん詰まる場合もありますが、破れて出血する可能性が極めて高いと思います。) 破れないようにするためには当然血圧を少しでも下げるしかありません。 血圧をさげる方法は食事療法、運動療法、薬物療法などです。 どういう状態であれ、食事療法、運動療法は基本です。 必ずやるべきです。 しかしこの治療法は即効性はありません。 効果が出るのに時間がかかります。 そして予定どうりきちんと出来ない人が多いのも事実です。 そうなると現在の危険な状態を安全な状態にするには薬物療法しかありません。 ゆっくり食事療法や運動療法の効果が出るのを待っていれば危険です。 ですからまず薬物により安全な血圧まで下げるのが常識です。 何種類の薬が必要かはそれぞれの患者さんでさまざまです。 1種類でよい方もあれば4種類飲まないと安全な血圧まで下がらない方などさまざまです。 このようにして安全な血圧まで下げたら、私の場合次のステップとして、 少しでも薬物を減量出来ないかを考えます。 4種類内服している人なら3種類に出来ないかを考えますし、 1種類内服している人なら薬物なしでコントロ−ルが出来ないかを考えます。 これはよく誤解している人が多いのですが、 血圧の薬は飲み始めると一生やめれないと思っている人がいます。 これは間違いです。 まず、安全のために薬物を使い血圧を下げますが、食事療法(減塩、ダイエット)、 運動療法がうまくいって血圧が下がってくれば当然薬物は減量するのです。 われわれ主治医も自分の患者さんに対しは、最小限の薬物でコントロ−ルするのが理想なのです。 そのために外来で自分の患者さんにもう少し痩せなさい、運動が足りない、塩気が多いのではないか、 などと患者さんがうんざりするような小言を言うのです。 薬を絶対にやめさせないと思っている医者はいません。(一部の悪徳医はどうか知りませんが) もちろん結果としてやめられなかった患者さんや減量できなかった患者さんはいます。 それだけ高血圧症が重症のこともありますし、 患者さんが主治医から指導された事を守らないで不節制を続けることもあります。 天友さんも減量出来るように少しずつ食事療法、運動療法を頑張って下さい。 しかし、焦ってやり過ぎると、失敗し病気の再発の危険もありますので、 主治医と相談してやるようにして下さい。 コレステロ−ルは動脈硬化の最も危険な因子です。 高ければこれも食事や運動で効果が出るまでは内服する必要があります。 抗血小板剤または抗凝固剤は脳梗塞の予防に必要です。 しばらくは内服したほうが良いでしょう。 |