第79回

夜間右の上腹部痛を繰り返した62才男性

00.10.2

夜間右の上腹部痛を繰り返した62才男性

62才の男性Tさんは突然の右上腹部痛を最近繰り返していました。
夜間病院に来ては痛み止めや点滴で対処してもらっていました。
ところが今回は症状がひどく夜間帰ることが出来ず、そのまま入院となりました。
発熱があり、白血球も増加していました。
腹部CT上、胆石 急性胆のう炎の所見を認めました。
かなり胆嚢の壁が腫れており穿孔の危険がありましたので、
手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)の適応と判断し、
専門病院(私の大学時代の同級生が院長)に紹介しました。
入院してすぐ手術をしてもらい、3日間で退院しました。
組織所見:
胆嚢は著明に腫大し壁の肥厚および浮腫を認めた。
胆嚢内に0.3〜0.7cm大の結石を8個認めた。
胆石による胆のう炎でした。
現在、胆嚢の摘出手術は内視鏡(腹腔鏡)にて大きくお腹を切らずに出来ます。ほとんど傷も残りません。

腹部CTスキャンです

胆嚢の壁が著明に腫れています


切除摘出された胆嚢です

組織所見:
胆嚢は著明に腫大し壁の肥厚および浮腫を認めた。
胆嚢内に0.3〜0.7cm大の結石を8個認めた。

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