50回 社会教育全国協議会

 

 去る828日(金)〜30日(月)に、母校・立正大学にて社全協の集会が行われました。

私は同大学Oゼミの卒業生として、「学生スタッフ」という形でお手伝いをさせて頂きました。

このページは、前日準備も含めた4日間の記録集です。

 

 

「社会教育」と私

本題に入る前に、「社会教育」と私との関係について、簡単に述べたいと思います。

 

大学1年生のとき、既に「教職」を履修することを決めていた私は、さらにそれを深めるべく「社会教育」主事課程の履修を決めました。

このときはまだ、「社会教育」が何か、よく分かっていませんでした。

 大学2年生のとき、初めてO先生の授業(生涯学習概論)を受けます。

このとき、社会教育が生涯学習に近いものであることを知ります。

 大学3年生のとき、「社会教育計画」「社会教育特講U」を履修し、本格的に社会教育の勉強が始まります。

特に「社会教育特講U」では、広義には「家庭教育」「学校教育」以外の「教育」を指すことを学び、ひどく感激しました。

既に「教師になる」と決めていた私にとって、「教育とは何か」を考える上で、社会教育の存在意義はますます大きなものとなりました

 大学4年生のとき、Oゼミでゼミ論を書くことになりました。その準備として熊谷市などに調査に出かけます。

また、O先生から様々な講座情報を頂き、所沢の市民大学などにも参加させて頂きました。ますます社教への興味が高まります。

他に、S先生の大久保巡検にも参加し、多文化理解の大切さを知りました。

 

 非常勤1年目は、社会教育計画で勉強した品川区の「すまいるスクール」指導員を務めました。

電話がかかってきたとき、ちょうどO研究室にいたので、真っ先にO先生に報告しました。

 非常勤2年目は、「思いが伝わる!イベント情報発信の秘訣」でO先生の補佐をしました。

「伝える」ことの面白さを再認識させられ、授業にも大きく影響を与えました。

 非常勤3年目は、大学の社会教育演習に2回参加しました。

2回目は「ケニアの識字能力」という特別授業で、外国の方とのお話は緊張しましたが、慣れれば楽しかったです。

 非常勤4年目は、長野県阿智村で行われた第49回社全協集会に参加しました。

学校教育と社会教育の連携についての分科会に参加し、社会教育から見た学校教育像を学びました。

 非常勤5年目は、母校・立正大学で行われた第50回社全協集会に学生スタッフとして参加しました。

集会裏方の仕事を母校でできるという、一生に一度であろうこの体験は、生涯の宝となることでしょう。

 

 こうしてみると、在学中から1年に1度は何かしらの「社会教育」と関わってきたことが分かります。

今後も、色々な行事に参加し、広い視野をもって「教育」について考えていきたいです。

 

 

集会前日準備・827日(金)前日準備

 

 

 朝10時から準備開始。午前中はパネル運び・組立(左)、展示会場机運搬など力仕事が中心でした。

早速仲良くなった社会教育の方々と昼食にいきました(おかめの定食)。

 午後は14時開始。人数も増え、資料の袋詰め(右)、講堂前机運搬、展示会場準備などを行いました。

解散後は、販売する50周年記念Tシャツの整理を行いました。他大学の学生たちとも仲良くなれました。

 

集会1日目・828日(土)第1全体会

 

 朝9時から準備開始。私たちは学生スタッフ用のピンクTシャツ(左)を着て、五反田駅など6ヶ所で会場案内をしました。

全部で2時間30分のシフトのうち2時間入りました。

最初は誰も声をかけませんが、開会時間が近づくにつれ、大学にいらっしゃる方が増えていき、やりがいを感じました。

最後には通りがかりの方からペットボトルのお茶を頂くなど、暑い中で嬉しいこともありました。

 

全体会が終わると、全体交流会(右)となりました。

6号館の食堂に100人以上の方が入ったので、会場はぎゅうぎゅう詰め。

ローストビーフや地酒など、お腹いっぱい食べたり呑んだりしました。

また、同じ相模原出身の社会教育主事の方から、教育の大切さを改めて教えられました。

 

 

集会2日目・829日(日)課題別学習会

 

 朝830分から会場案内開始。さすがに3日目となると、体力的にもきつくなりました。実家を7時前には出ます。

誘導が終わるとしばらくお休み。展示会場でビデオを見たり、しばし休憩しました。

学習会が終わると、展示コーナーへの誘導が始まります。歴代Tシャツなど見所満載でした(左)。

階段や廊下で「社会教育全国協議会、50回記念の展示です。是非見て下さーい」と人が通る度に叫びました。

他の学生スタッフたちも、まねして叫んでくれたのが、うれしかったです。

おかげで、多くの方々が展示を見に来てくれました。

 

その後、「学生・若者のつどい」という交流会に参加しました(右)。

学生スタッフでは、先輩・後輩と色々お話をしましたが、ここでは他大学の学生とも話ができ、貴重な情報を得ることができました。

大学内のためワークショップのみでしたが、この後2次会として飲み会があり、盛り上がりました。

 

 

集会3日目・829日(日)第二全体会

 

 

 朝830分集合。さすがに疲れもピークです。でも、あと少しです。

講堂前と展示会場のパネルや机の片づけなど力仕事が多かったですが、スタッフの人数が多かったため割と早く終わりました。

石橋湛山講堂には多くの人が集まり、第二全体会が行われました(左)。

その後、学生スタッフやその他の運営の方々がステージに上がり、挨拶をしました。

私は授業で慣れていますが、学生の皆さんは大勢の人を前にしてどう思ったのでしょうか。

 

 Tシャツも完売して一安心(右)。

午後は運営委員会の打ち上げがありました。そして、Oゼミメンバーでさらに打ち上げをしました。

最後はOゼミで隅田川を散策し、無事4日間に及ぶ集会は幕を閉じました。

 

 

まとめ

事前準備にも参加せず、当日のわずか4日間だけの参加となりました。

昨年の49回大会で「来年立正大学さんがんばって」と色々な人から言われていましたが、教員採用試験もあるため参加はずっと悩んでいました。

しかし、O先生からの度重なるメールでのお願いを断ることもできず、4日間のフル参加を決めました。

でも参加してみると不思議なものです。学校教育の世界にどっぷりつかった自分は、かなり堅い人間になっていたと思いました。

社会教育の世界は「皆平等」という雰囲気があり、とても和やかで、私の堅くなった人格を、だいぶほぐしてくれました。

そして、「人と人とのつながり」の大切さを、改めて気づかさせてくれました。

 

今後は今回の経験をいかし、学校教育における活発な授業展開、そして生徒理解を深めていきたいと思います。