ブラインドウオーク
<授業の実際>
今、国語で「手と心で読む」を勉強していますが、目が見えないといろいろな場面で困り、不自由です。今日から総合の学習では、目の見えないというような体の不自由な方についての勉強をしていきます。 |
まず、今から、目の見えない人と同じ状態になってもらいます。そして、校舎の中をとなりどうしでペアになって歩いてもらいます。 |
このアイマスクを、まず男子がはめます。目が見えない人と同じ状態になるのです。 女子は男子をサポートして連れて行き、校内を一周してもどってきます。もどってきたら交代です。 |
校内一周のコースを説明した後、次の発問をした。(なお、コースには階段も含めた)
ところで、どのようにサポートすれば、目の不自由な人が安心して歩いていけると思いますか。 次の3つの中から一つ選びなさい。 @手を引いて行く A後ろから押す B肩に手を置いてもらう |
それぞれ、実際に見本を示して考えさせた。子どもたちの考えは以下のように分かれた。
@手を引いていく (2人)
A後ろから押す (0人)
B肩に手を置いてもらう(17人)
TV等で観たことがあるという子もいて、Bと考える子が一番多かった。
では、実際にどれが一番安心して歩いていけるのか、3つをためしながら歩いてもらいます。 ここで注意を二つします。大切なことなのでよく聞きなさい。 まず、一つ目。途中に階段があります。ふざけるとけがをします。サポートする人は十分注意してください。 二つ目。歩いて行くときは、静かに歩いて行きなさい。 |
階段には補助の先生(教頭)に立ってもらい、安全面を観ていただいた。
ブラインドウオークは約10分ほどで全員が終わった。(児童19名、10組のペア)
終わった子にはブラインドウオークの感想を書かせた。そして、発表させた。
では、先ほどの3つの中で、目の不自由な人が一番安心して歩けるのはどれだと思いますか。 |
@手を引いていく (18人)
A背中を押す (1人)
B肩に手を置いてもらう(0人)
意外にも「手を引いていく」が一番多くなった。
最後に、次のように説明して授業を終えた。
サポートすることを介助といいます。 目の不自由な方への介助は、このように(見本を示しながら)白いつえの反対側に立って肩や腕を持ってもらい、相手より少し前を歩くことが大切です。 |
<授業の反省点>
ブラインドウオークの時に子どもたちはにぎやかに話しながら歩いていた。「静かに」ではなく、「黙って歩く」という指示をするとともに、「3つの方法を確かめる学習なのだ。」という意識を徹底させる必要があった。
また、両手を肩に置いて歩いている子がいたので、「片手を置く」という指示も徹底しておくべきであった。(両手を置くと歩きにくいのである)