浦島太郎の体験

子どもたちに浦島太郎の体験(高齢者擬似体験)をさせた。社会福祉協議会からGTを招聘し、指導していただいた。

<授業の実際>

(2時間連続で実施)

今の時代は医学が進んで長生きできるようになると同時に、新しく産まれる赤ちゃんの数が少なくなっています。
今、山川町では、住んでいる人の4人に1人が65歳以上だそうです。

子どもたちから、「エーッ」という声。子どもたちのびっくりした反応は意外であった。

今日は、お年寄りの方について勉強します。ところで、お年寄りはどんなことが不便なのでしょうか。

・歯が悪くなる、飲み込めない、体が不自由、目が見えにくい、耳が遠くなる

これからみなさんも50年先には立派なお年寄りです。お年寄りがどんなに不便なのか体験してもらいます。

G.Tを紹介した後、指導していただく。
G.Tの説明は主に次のような内容であった。

 ・チョッキをつける。チョッキのポケットには1kgのおもりを入れる。
 ・ひざとひじにもサポーターをつけて、曲がりにくくする。
 ・耳せんをはめて聞こえにくくする。
 ・足首にもおもりをつける。
 ・このめがねをつけて、白内障になった状態になる。
このようにして、80歳になったように擬似体験をしてもらいます。今、おじいちゃんやおばあちゃんと生活している人?

10数人が手を挙げた。

 では、身近な自分のおじいちゃんやおばあちゃんを思い出しながら体験してください。
 なお、介助する人は悪い足の側に立って介助をしてください。

以上の説明を聞き、班毎に分かれて全員体験を行った。
浦島太郎の道具が3つしかないので、全体を3班(ひと班6〜7人)に分けて班毎に体験させた。
班のなかの1人が道具を着け、他の1人が介助を行い、残りの子はそばについて廻らせた。体験の内容は次の通り。
 @鉛筆で自分の住所や名前などを書く。(鉛筆を持ちにくく、書きにくいことに気づかせる)
 A国語の本を読む。(字が見にくいことに気づかせる)
 B大きなさいふの中から、100円玉を取り出す。(物がつかみにくいことに気づかせる)
 Cジュースをコップについで飲む。(見にくくてジュースを注ぎにくいことに気づかせる)
 D階段を上り下りする。(ひざが曲がりにくく、階段の上り下りの大変さに気づかせる)

<考察>
 全員が体験することができたが、ちょうど2単位時間を費やした。
 この浦島太郎という道具は免許がないと使用できないということで、わざわざ社会福祉協議会の方に来ていただいて指導をしてもらった次第である。
 道具は、全部で3セットしかなかったので、6〜7人班を3つ作って体験させた。
 この道具は装着に時間がかかって大変であった。教頭先生にも手伝ってもらい、大人3人で道具の装着を行った。
 子どもたちは、「動きにくくいし、目も見えにくいし、お年寄りは大変なんだなあ」という感想を書いており、お年寄りの大変さを感じていた。