1 MY DEAR KOBE 2PARK AVENUE 3SPANISH DANCE 4ALONE 5INSENSIBLE LOVE 6BRING IT ON HOME 7BEYOND THE SKY 8MY MIND 9DEPARTURE 10WHERE ARE WE GOING?

HIRO SASE(g) WILTON FELDER (tenor sax) RONNIE LAWS (soprano sax) MORRIS O'CONNOR(rhythm guitar) HERMAN JACKSON(ky) LARRY KIMPEL(b) TONY MOORE(ds) STEVE ROBBINS(sy) SANDY SIMMONS(vo)
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聴くそばから、ここではないどこかへと、考えるまもなく跳び出したくなる衝動に駆られてしまうほど「MY DEAR KOBE」は胸を突きます、熱くなります。
乾きに乾き、冷えに冷えきった大和のハートをHiroさんのサムライ魂が直撃します。聴いて下さい「MY DEAR KOBE」。おそらく気持ちがサウンドに乗り移るとはこういうことなのでしょう、Hiroさんの夢と希望と勇気の思いの丈を込めた熱風が、心温まるギターの旋律に乗って、はるかニューヨークから僕たちのハートに確実に届きます。熱情に鳥肌立つほど胸キュンとなる瞬間がきっとあります。RONNIE LAWSのソプラノサックスも、あうんの呼吸で闘魂を際立たせ、冷え切った心をまちがいなく奮い立たせてくれるでしょう。
「BRING IT ON HOME」は、テキサスファンクにも似た色合いで、この曲に華を添えるのがWilton Felderの男気満タンの骨太のテナー。ゆったりとたたみかけるHiroさん流のいなせなフレーズがジワジワとジャブパンチのように効いてきます。こもった音色と侠気に彩られた曲調が股旅物を彷彿とさせ、ふと「関の弥太っぺ」の言葉が脳裏をよぎりました、「お小夜さん、このシャバにゃ悲しいこと辛えことがたくさんある。でも忘れるこった。忘れて日が暮れりゃ、あしたになる」と。握り拳に力が入ります。
「DEPARTURE」は、メ ローな雰囲気から一転して、エメリヤーエンコ・ヒョードルのマウント攻撃ばりの怒涛の展開で、Hiroさんの多面体ぶりを示す格好のハードボイルド路線。
嗚呼、アルバム製作発表から2年間待ちに待ったこのCD、やっと聴くことが出来、待ってた甲斐があった文字通り感涙もののCD、Hiroさんからの心温まる贈り物でした。