このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。
最近飲んだポムロールワイン(52)
Chateau Guillot Clauzel 1999
Chateau la Croix Saint Georges
Chateau Clos de Salles 2003
Blason de l'Evangile 2000
シャトー・ギヨ・クローゼル 1999 2009年11月15日 |
ワイナート2000年夏号のポムロール特集で紹介され、
日本でも日の目を浴びたポムロール・ワインです。
しかし、残念なことに近年のヴィンテージはほとんど見かけません。
2000年や2005年など偉大なヴィンテージでどれくらいのポテンシャルがあるのか
興味津々なシャトーのひとつなのですが。
このシャトーは1969年にシャトー・ボールガールでお馴染みの
クローゼル・ファミリーが取得しました。
BORDEAUX ET SES VINS 18er Editionによると
プロフィールは、、、
面積2.0ha、植密度7,000本/ha、平均樹齢35年、土壌は下層が粘土で表土が砂利質
メルロ70%、カベルネ・フラン30%。
マセラシオン:3-4週間
熟成:新樽使用率50-60%で14-15ヶ月間行われます。
ボトルの保存状態はパーフェクトです。
コルクにワインが染み入っていません。
ややオレンジがかったガーネット色。
濃淡はやや薄いように思えます。
酸を感じる香り。小粒でやや未熟な赤いフルーツ。
下草、ハーブ、たばこ、杉、磯、ミネラルなど複雑な香と熟成香が感じられます。
ちょっと古臭いメルロの熟成した香りがぷ〜んときます。
ボディはミディアム。
酸と土っぽさが感じられます。
飲み頃です。
ma note : 85
シャトー・ラ・クロワ・サン・ジョルジョ 2004 2009年12月12日 |
ジャヌエックス社のフラッグシップとも言えるワインです。
ミッシェル・ロランを招いてジャン・フィリップ・ジャヌエックスが一流のポムロールに
仕立てたのが1999年でした。
ポムロールやサンテミリオンで流行した最先端技術を用いて醸造されたワインです。
当時はそこそこ高価なワインでしたが、ブームも一段落し、
近年では価格が落ち着き始めたようです。
また、2004年は2005年の陰に隠れてしまったためにバーゲン対象になり、
この2004年は3,000円台で入手する事が出来ました。
偉大なポムロールがデイリー・ワインとして飲めるんですよ!!
こんな嬉しい事はありません。
やや暗めの赤いルビー。
ミネラルやビターチョコレートの香り。
しっかりとした芯がありますが、やや頑固な芯です。
典型的な最新技術の味が感じられます。
もう少し、深みと温かさとハートがあればもっといいでしょう。
ma note : 87
シャトー・クロ・ド・サール 2003 2009年12月26日 |
猛暑の年2003年を飲んでみる事にしました。
シャトー・クロ・ド・サール2003年です。
このサイトではもうすっかりお馴染みの銘柄ですので詳しい説明は不要だと思います。
全くの無名のシャトーでしたが1998年に所有者が代わり、
イヴァン・メルレという若くて才能のある醸造家によってこのシャトーは大きく変化したのであります。
ただ残念なのは、現在のインポーターが必要以上に買い付けし輸入してしまった為、
常にバーゲン・プライスの対象になってしまいました。
消費者にとって安く買えるのありがたいのですが、
インポーターも次の機会から輸入を断念することになってしまいます。
せっかく毎年飲んでみたいポムロールが日本に入って来なくなるのは
本当に残念です。
ややガーネットを帯びたルビー色です。
香りは、ミネラルやタール。果実の香りよりも土やスパイシーな香りが顕著に出ています。
かすかにブランデー、そしてセメダインも感じられます。
猛暑の年の割には酸も感じられます。
柔らかく(なったのかもしれません)てすいすい喉を通ります。
ma note : 86
ブラゾン・ド・レヴァンジル 2000 2010年1月3日 |
シャトー・レヴァンジル2000年があまりにも美味しかったので、
このセカンド・ワインを買って飲んでみる事にしました。
2000年は世紀のヴィンテージと言われ、ポムロールでも数多くの
優秀作品が誕生しました。
レヴァンジルもその一つです。
収穫は9/15にメルロ、9/27にカベルネ・フランが開始されました。
品種:メルロ70-80%、カベルネ・フラン20-30%(メルロ80-90%、カベルネ・フラン10-20%)
熟成:2年樽を用い15ヶ月間 (新樽70%で18ヶ月間)
( )はグラン・ヴァン、シャトー・レヴァンジルのデータです
濃いルビー・ガーネット。
ガトーショコラ、タール、ミネラル等の華々しい強烈な香りがります。
上品でエレガントな口当たり。
これは「美味い!」です。
セカンド・ワインとしては上出来!!
ma note : 91
Issue 51へ | Issue 53へ | ||||
BACK | CLOSE | INDEX | HOME |
Copyrights (C) 2001〜2010 All Rights Reserved