自転車の夢@


中学生になって自転車通学するようになった。
約8キロの道のりを、35分ほどかけて学校に到着する。

たいていは一人で通学。

部活するようになってからは2,3人。
途中でなんとなく合流するが、基本はやはり一人だ。帰りも一人。

貫通道路という名の、まさに真っ直ぐな道を黙々と走る。
いまでも思い出すのは夏の部活帰り、突然の雷雨があり、
そのまっすぐで長い道をいくつかの坂を登り降りして、
両脇が田んぼしかない道を走っている。

道路の左右に雷が落ちるのが見えて、真っ只中に自転車が1台という状況。

坂を相当なスピードで下り、次の瞬間、登りになろうとしたとき
左直下に、目と鼻の先に、雷が落ちて、水しぶきがあがる。

坂上には松林や雑木林があって、そこまで逃げれば助かると思いながら、
ペダルを漕ぐ足に力が入るたび、左右にまた雷が落ちる。横に走る雷もすぐそばに見えている。

その場の様子をまるで白黒の写真をなめるような感じで夢に見る。

確かに現実であった出来事が、夢なりの色付けで再現される。
その時感じていたかどうかはっきりしないが、死への恐怖を思い出させる夢。


自転車の夢A

高校生の1年と2年の途中までは、自転車通学だった。

初めは中学の前を過ぎて高校へとつながる道を利用していたが
別の道を見つけてからは、行くときは同じ道で、帰るときは別の道を利用するようになった。

妙に入り組んだ細道を辿りながら大通りに出て、
また再び小道へ回り、再び大通りへ戻るを繰り返し、楽しんだ。

どの道を選んでも、結局のところ、長い一本道にたどり着く。
その道がよく夢に出てくる。

少し前を、知っている誰かが自転車で進んでいる。
私はそれを見ながら、一定の距離を保ちつつ、ゆっくりとペダルを踏んでいる。
追いつけないのではなく、追いつかないようにしている。

知っている誰かは、はじめは私の後ろに位置していて、
私の横を一瞬で追い抜いた後、一定のスピードで前方にいる。
ついてきてほしいのかもしれないが、なぜか近づけないでいる。

途中の小川の橋を渡る。

やがて右に大きく曲がる坂道が見えてくると、スピードがあがってくる。
スピードを上げないと登れない坂道だからだ。
知っている誰かは、その分、私から離れていく。
私もスピードを上げるために立ち漕ぎをするようになる。

追いつかない…。

追いついたはずなのに…知っている誰かはそこにいない。
そこで、目が覚める。


自転車の夢B

キャンプをし、旅先でレンタル自転車を借りる。

湖沼群の中にある林道を走る時、そよ風が肌をすり抜ける。
サイクリングコースのいくつかを踏破したら、返すことになっているレンタル自転車。

その自転車を返却したのかどうか、はっきりと思い出せずに
どこかに置き忘れたままになっているのではないかと焦る夢。

借りた自転車と返した自転車が違っているのではないかと不安になったり、
延長のレンタル料金が発生するのではないかと問い合わせたり
タイヤがパンクしたので自分で直したが、そのことをレンタル店に隠していたり…。

さまざまだが、どうやらレンタルすることがそもそもの発端。
不特定多数による、一時的所有という仕組みが苦手なのだろう。

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