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交通事故 21歳 女性 「万里」さんの夢 2025/02/11 サークルの友人たちの交通事故で、一台に12人くらい乗っていたうちの8人死んでしまう。 とてもびっくりする。私は乗っていなくて、あとで知らせを聞いて駆けつけた。 乗っていた人はとてもショックを受けていてふらふらしている。 親友を亡くして呆然としている男の子がいて私は声をかけることもできない。 日ごろから憧れていた女性であるKさんもとても衝撃を受けて体もつかれてふらふらで、 私は事故のショックで流産した彼女の体を支えながら病院の階段を上る。 2階に休むベッドがあって、 階段を上る途中に半ば気を失った彼女を抱き上げてベッドに寝かせる。 彼女は細くてやわらかく、血の気を失っていて痛々しい。 やわらかいウールのような生地の薄いグレーの上下、ジャケットとスカート。 それを脱がせてパジャマに着替えさせ、毛布をかけて眠る彼女の横に寄り添っている。 しばらくして彼女は目を覚まし、まだ混乱している様子で、 どうしてパジャマを着ているのだろう、着替えたっけ、などということを気にする。 私はその後事故の説明を受ける。 トンネルの中には三台の車が走っていて、先頭のトラックが落としたケーキの紙箱のせいで 車のタイヤがすべり背後の小さなトラックとぶつかって横転したらしい。 運転手の男の子は運転がうまいけれど、どうしてもさけることはできなかった。 ▼ @新奇な体験:海馬の短期記憶、夢生成のトリガー 運転していた男の子は1つ下の「Y」で、サークルの打ち上げではよく乗せてもらう。 最近になって、車の中で話すのが楽しい。先週、真っ先に助手席に乗っている自分に気づいた。 お酒はほとんど飲まない「Y」なので、他のサークル仲間も歩いて帰れるのに乗り込んできてイラついたことがある。 パン屋さんのミニケーキのまとめ買いを「Y」に頼んだ時、評判のケーキがなかったらしく、 適当なものを選んで買ってくることがあってがっかりさせられた。なぜ確認しないのかと愚痴ったばかり。 A夢を生成する感情:弱いつながり記憶を検索する 呆然としていた男の子Yは1年のとき私を好きだった人。でも付き合ったことはないが・・・。→「関心」 サークルで12人が一緒に出かけるようなまとまり感はない。→「いらだち」 グループがいくつかある。Kさんのグループにいるが、なんとなく避けられている気がする。→「疎外感」 Kさんはスピードはないがテクニックがずば抜けていて尊敬している。→「信頼」 B関連する弱いつながり記憶:比喩的状況を生成する「意味記憶」 C夢見者の現実認識:
夢のシナリオ、文脈を生成 □追う・追われる □殺す・殺される □食べる・食べられる □性行為を
する・性行為をされる 21才と
いう年齢 生殖行動と採集活動・関係性がメイン
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12人のうち8人が死んでいる。サークル仲間という特別な関係にある人たち。 もちろん事故そのものが夢のテーマではありません。 事故とは、物事の正常な進行を妨げる不慮の事態。 不慮ですから、思いがけずに起こったということ。あなたの予想外の事態のよう。 12人中8人の死ですから、サークル仲間に注目されるようなことで、 後戻りができないこと。この比喩的状況、それって、どんな現実? 整理しましょう。 あなたを取り囲む人たちの間で起きており、注目されていること・・・。 何かしら、あなたの予想とは違う、あなたの思惑を妨げるもので、 後戻りのできない「成り行き」の進行に焦点があてられているようです。 あなたは乗っていなかった。 つまり、この事態に、後からかかわることになったということ。 最初にかかわるのは生き残った、1つ下の男の子「Y」でしたが、呆然としている。 次に接触したのは、憧れている女性「K」さん。1つ上のサークルの先輩。ベッドで混乱している。 事故原因はケーキの箱で、運転していたのは「Y」。 すなわち、あなた、「K」、「Y」にかかわる事態。 彼女Kは「妊娠」していたが、事故のショックで「流産」 あなたが「流産」という状況において、対応したことは、 彼女を抱き上げ、2階に運び、毛布をかけて、寄り添うことでした。 もうひとつのシミュレーションとして、あなたがしている行動は 着ていた服を脱がし、パジャマに着がえさせること。 病院という場にふさわしい「よそおい」です。モードを切り替えたということ。 この2つの比喩的状況が表現しようとしているのはどんな感情? そろそろ、本題にはいりましょう。 憧れの女性Kへの「思い」を背景として、 あなた自身の「Y」やKに対する気持ちを表現した夢だといえます。 つまり、Kはあなた自身だということ。 Kの妊娠は、あなたが妊娠していたということであり、 妊娠は「Y」の影響を内部に受けていることを意味します。 「Y」はかつて、あなたに告白をしています。そのときに「種」を宿したのでしょう。 その種は、ずっとそのままで大きくなることはなかった。 K先輩との噂を聞くまでは・・・。 憧れの先輩女性であるKと「Y」の噂は突然のこと。 あなたの「Y」に対する感情が大きく変動しました。 あなたを「好き」だったはずという「思い」は、Kに奪われたと感じさせたのかも。 奪われたという「喪失」の感情から引き出されたのが、「友人」の交通事故。 「弱いつながり」記憶をもとに、夢ステージが構成されたのでしょう。 この夢には2つメッセージが重なっています。 ひとつ目が、「Y」への恋愛感情。 事故で亡くなった友人に、かける言葉が思い浮かびませんでしたね。 亡くなってから、親友だったんだと強く思いました。事故の前、あなたに届けられた・・・「思い」 LINEに気づいても、すぐに返信しなかった自分の「鈍感さ」を後悔しましたね。 呆然とする「Y」に声をかけることができないのは、すでに「後悔」しているから。 Kとの噂が、あまりに予想外のできごとであったので、 あなたの「恋心」を刺激し、芽生えつつあった自分の「思い」に気づいたということでしょう。 もしかして、「Yを好きだったのかも」 でも、「いまさら、後戻りはできない」 あなたに「宿された恋の種」は大きくなりかけたのですが、消失してしまうのかも? それが「流産」の意味。 事故の原因が「ケーキ」の箱でしたね。 ケーキにかかわる事情の後始末が悪かったということ。 ケーキの買い出しのときのいい加減な「Yの対応」を思い出しているのなら、 憧れの先輩Kの相手には似つかわしくないと困惑しているのかもしれません。 事故の説明は、事故を起こした「Y」の言い分ですから・・・ 「Y」にKとの噂を直接聞いてみたいという気持ちを表現している部分でしょう。 「Y」に対する自分の「思い」や「気分の調子」を整えながら、覚醒後の計画をリハーサルしている・・・ 「Y」に確かめたいことや、言いたいことを考えている「ノンレムの夢」だということ。 ※ノンレムの夢→昼の気がかりをもとに、思いをめぐらしている思考中心の夢。ノンレム期に多い夢。 もうひとつは、Kに対する恋愛感情。 あなたはKを抱き上げ、2階に上がり、寄り添いましたね。 Kの「細さ、やわらかさ」と「身に着けている衣服」に意識が集中しています。 あなたにない魅力を拾い出している部分のようです。 気づいてはいないかもしれませんが、あなたはKに「恋している」ようです。 「ふらふら」していることが夢の中では強調されています。 ふらふらしているのは「あなた」のよう。恋愛対象が「男性」なのか、「女性」なのか・・・ 「Y」の告白を受けたとき、真っ先にKが頭によぎったのではありませんか? 「Y」とKの噂を聞いた時、「Y」とあなたの過去話を掘り起こされましたね。 最近の「Y」との関係性に、恋愛感情を感じていたことも確かなことなのでしょう。 恋をしたくなっている。その気持ちが強くなってきたときに、「Y」とKの噂。 あなたが選んだのは・・・夢の中ではK。それが夢のメッセージ。 2階に上がり、服を脱がし、「よそおい」を整え、 モードを切り替えたのは「あなた自身」なのですから、 女性を愛するモードに変更されつつあるということなのかもしれません。 ▼
▼ ▼ 診断を拝見しました。 Yに告られたとき、正直めんどうくさいなって思い、黙ったままでいたら まだ、自分では何とも言えないんですが、 ▼
夢の止まり木:最新の「脳科学」の成果を生かした「夢仮説」▼ ▼ 幻想の自分を幻想の世界でシミュレーションさせ、少し先の未来を予測するためのリハーサルを展開しながら、 自分自身をより深いレベルにおいて理解することで、よりよく「生き残る」ために生成されるものが夢であり、 「生きにくさ」を乗り超えるためのヒントやアドバイスが提供される。 |
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