自分の子どもが死ぬ夢?     36歳 女性  「涼未のママ」さんの夢   2025/02/12

現実には見た事のない田舎道を散歩していると見知らぬ人が
「娘さんが池で遊んでいて溺れて死にました」と教えてくれる。

古い大きなお屋敷の大広間にうちの娘と私が見たことがないお友達2人が
ずぶぬれのまま青白い顔で布団に寝かされていて、
その周りを大勢の人が取り囲んでいる。でも娘以外の誰も私が知っている人はいない。

その大勢の人が嘆き悲しんでいるのを少し離れたところから見ている私。
「うそだ..」「こんなの信じない..」と思っていると
むっくりとうちの娘が起き上がり自分の方に向かって歩いてくる。
でも誰一人としてそれに気づかない。

私は「良かった!生きていてくれたんだ!」と喜ぶけれど
近づいてきた娘は青白い顔で私に一言
「何で私は死んじゃったの?」と聞き、目から血の涙を流す。

夢はいつもモノトーンなのですが最後に見る血だけが真っ赤です。


今12歳の娘が7歳の頃に始めて見た夢です。
2年ごとに同じ夢を3回見ました。3回目が今年になってからです。
夢の中の娘と一緒に亡くなるお友達は夢を見た時点での年齢に成長していきます。
とにかく怖い夢で血の涙を流した時に毎回飛び起きるのですが
何か子供に良くない事が起こるのか心配です。そしてこの夢はもう二度と見たくないのですが..。





@新奇な体験:海馬の短期 記憶、夢生成のトリガー
娘は私立中学の選抜試験を受けるため頑張っている。ひとり娘なので、こ れまでも結構無理をさせてきたが、
入学できれば親としてはひと安心できると思う。春休みになれば、ゆっくりと家族旅行の予定になっている。
7才といっても1年生の終わりごろ。登校班が同じ1年生が休みがちで、よくお手紙を届けさせられていた。
塾に行く時間とぎりぎりだったこともあり、他の上級生にお願いできないかと学校に電話したことがある。
4年生になった頃がたぶん2度目。友達をいじめていると担任の先生から電話があって、学校にいった。
よくよく話を伺ってみれば、娘もいじめられていて、いじめの仕返しで大きなさわぎとなったということだった。
今回は娘の中学校推薦の件で校長先生にお願いをした頃に夢をみている。学業成績は申し分ないが、
特記事項としてピアノ、書道だけでは足りないらしく、総合的な判断から推薦の対象にはならないと言われた。
問診に回答しながら、思い出したことだが、学校のような建物もあったような気もする。

A夢を生成する感情:弱いつながり記憶を検索する
おぼれて死にましたと言われる。→「驚きと疑い」
大勢の見知らぬ人たちがいる。→「威圧感・恥ずかしさ」
むっくりと娘が起き上がる。→「よかった、嬉しい」
血の涙を流している。→「放心・自責」

B関連する弱いつながり記憶:比喩的状況を生成 する「意味記憶」
涙を流す。→3才のころから手がかからず、泣くこともあまりなかったように思う。
ただ持ち物に執着し、みんなと同じものじゃないと嫌がって愚図り、手がつけられないことがあった。
青白い顔→新型コロナ関係で感染したのではないかと気になり、1週間ほど休ませた。結局、感染していなかった。
血の涙→生活が苦しいというイメージ。共働きで戸建てのローンを支払っている。カツカツではないが娘の塾代が厳しい。
父親っ子であり、休みのときは遊んでくれていたが、3年生過ぎたらパタリと止んだ。クリスマスのプレゼントも最近はない。
その代わり、現金で渡している。通帳をもっていて、結構たまっているようだ。お年玉は私があげている。
友達→ふたりとも女の子。家にくる友達はいない。学校では楽しくやっている。私立だと友達に会えないと娘に言われた。
溺れる→娘は幼稚園のときスイミングスクールで泳げるようになった。最初のときだけ、泳げないから嫌だと泣いた。
田舎道→幼稚園まではアパート。小学校に上がるときに戸建を購入。幼稚園のときは歩いて幼稚園バス停まで行った。

C夢見者の現実認識: 夢のシナリオ、文脈を生成
娘と話すのは夕食の時間だけ。朝は私の方が出勤が早いので父親が面倒をみている。小学校に上がるまでは逆だった。
私が保育園のときは直接、車で送迎。幼稚園のときは幼稚園のバスに乗せてから出勤となり、面倒くさかった。
家族で話し合って、小学校からは父親が娘の世話をするようになった。娘の希望であった。父親が好きなようだ。
3年生になったら1人でも食事ができるというので、それぞれの時間で家を出る。私が最初、次に娘、最後が父親。
娘が大学に入る頃、住宅ローンが終了する。それまでの辛抱で、頑張っていきたいと思う。
心配なのは、あれほど父親っ子だったのに、6年になってから父親を避けるような雰囲気があること。
私の出勤と娘の登校班へ向かう時間が同じになってきて、父親だけが家に残り、食事をしている。気になっている。

D大脳辺縁系の生存行動: 夢見中に展開する動き・行動・変化
生き残りのための行動→「死ぬ・生まれる」→「囲む・囲まれる」→「気づく・気づかない」→「涙を流す・泣かない」

□追う・追われる □殺す・殺される □食べる・食べられる □性行為を する・性行為をされる
□排泄ができる・排泄がうまくいかない □襲う・襲われる □競争する・逃避する □生まれる・死ぬ 
□成功する・失敗する □試験がうまくいく・試験に落ちる □美しくなる・醜くなる □何かを得る・何かを失う 
□攻撃する・攻撃される □成長する・退化する □落ちる・飛ぶ・・・等。

E夢の課題:生きにくさが生じる「領域」 近い未来の予測リハーサル→シミュレーション

36才と いう年齢   繁殖行動・関係性がメイン

□親密な関係 →生殖行動  □結婚・家庭生活 →繁殖行動 □危機的状況→攻撃・防御・回避行動
□成熟した仲間関係→採集活動 □生きがい・自分探し→狩猟活動
□道徳性・良心・価値
 □倫理体系の確立  □責任ある行動  □信頼と不信 →関係性
□問題解決 □経済的自立   □親からの情緒的独立 □自己の確立 →自立
□健全な習慣 
□勤勉と劣等感 □集団に対する態度 □自律性と恥 □自主性と罪責感 →自律

   




おぼれ
死んでいる娘と見知らぬ少女ふたり


教えてもらうまで、あなたは何も知らない。見知らぬ少女なのに友達だと思っている。

あなたの娘に対する理解は、そのように知っているつもりが多いのでは?




死んでいる娘生き返る。うれしく思っている。
死ぬわけがないから、そんなはずはないから、当然のごとく娘は生き返る。



でも、周囲の見知らぬ人たちには、娘の姿が見えないらしい。





あなたには見えて、取り囲む人たちには見えないもの

あるいは、あなたに「見えない」もので、周囲には「見えてしまう」もの・・・



それがこの夢のテーマ。




は生き返りましたが、残りの友達は二人とも女の子ですが、死んだまま

どうしてなのでしょう? 夢なのですから、生き返ってもよさそうですが・・・

友達だと思っている女の子ふたりは、あなたの娘ですね。


おぼれて死んだままになっているのではなく、

あなたが存在を認めないから、生き返れないだけなのです。



そして、生き返ったはずの「娘」でさえ、

わたしは「何で、わたしは死んじゃったの?」とあなたに問いかけます。

問いかけるのは、あなたが「理由」を知っているから。





他の人には見えないけど、あなたには「見える」もの、それが「死んじゃった理由」





生き返ったのですから、状況は逆転し、

あなたには「見えない」が、周囲には「わかってしまう」こと。

それを恐れています血の涙が流れるのはそういう意味。



娘を殺したのはあなた。溺れさせた「張本人」なのでしょう。
そのことを知られるのが怖いのですね。

涙を流す。しかも、血の涙、鮮やかなカラーとなっていて、「真っ赤」


今回で3回目。




このような夢はもう見たくないと思っている。





娘はもともと1人でした。でも、あと二人の娘が夢で登場し、死んだままになってます。
生き返った娘でさえ、「死んじゃっている」と思っている。




3人のあなたの「娘」は、あなたの都合の合わせて、創り出されたようです。
あなたの事情に合わせて、あなたの願いに合わせて、
あなたが思う娘となるように。


そして父の「都合」・「事情」・「願い」父の思う「娘」


あなたの前の「娘」、父の前の「娘」、そして誰のものでもない「娘」3人

誰のものでもない「娘」が生き返って、血の涙を見せているのですが・・・

でも、周囲の人が見れば、誰のものでもない「娘」も生きてはいないのです。


見えないのは・・・そういう意味。


気づいているのに、気づいていることに気づこうとしなかった。
気づけば、あなたが困るから。

なんとかなるはず、いつも時間が解決する、3人とも同じ年齢となるのは、そういうわけ。
気づいていたから、気づいていることを「娘」は知っていたから、同じように育ったのでしょう。

見えているのに、見えないもの・・・それがこの夢のテーマ。

あなたは見たくないのでしょうが・・・繰り返し見る夢は・・・未解決の事態があるから。
すでに、あなたはわかっているはずなのに、わかろうとしない、認めようとしない。


それが、あなたの「生きにくさ」です。




厳しいことばかり並べましたが、その実感があるはず。
生き返ってくるのですから、いまのところ、まだ大丈夫かもしれません。
娘さんの「生きる力」が、あなたの期待通りであるなら、乗り超えることができるでしょう。
でも、それには、やはり、「親の理解と支援」が欠かせません。


「なんで、私、死んじゃったの?」と問いかけられたとき、言い換えると・・・
娘さんの「やる気」が失われたとき、あるいは、何かに悩んでいるような素振りを見せたとき・・・
いままでのように、娘さんの頑張りに任せっきりにしていては、
予想外の重圧溺れてしまうという「予測」をしているのは「あなた」。

これまで3回もしている。未解決の問題がずっと放置されている。

まだ、大丈夫という気持ちがあって、今回もそれで乗り切れると思っているなら、4回目を見るでしょう。
同じ夢をみたくないのなら、あなたにできることがあるはず。

夢は池で遊んでいるとき溺れたと伝えています。
田舎道のあるところで、大きなお屋敷の大広間で娘さんは布団に寝かされていましたね。
遊ぼうとしていたら、おぼれてしまい、そして寝かされているのです。

遊ぶことがいけないことだと思ってはいませんか? 

田舎道のあるような、大広間のような、ゆったりとしていて広がりのある「空間」で寝かされる・・・

言い換えると、忙しなく、それぞれの日常が過ぎていくだけの「家庭」ではなく、

「まとまりのある家族」としての日常を取り戻し、

ゆったりと「共に過ごす」ことが必要だということのようです。

家族として「遊ぶこと」を、省略してはいけないと夢はアドバイスしています。


田舎道をあなたは「散歩」していましたね。それは、たぶん「春休みの家族旅行」のイメージ。

余計なことですが、私立の試験が「合格」したら、ご褒美という設定ですすめるのは
夢の展開のままに、娘さんがおぼれてしまうことになります。そう夢は予測しているのです。

家族でともに楽しもうという雰囲気ですすめられたらいいのではないかと・・・。
娘さんにとって、人生の区切りを家族として「ともに過ごした」という記念の旅行になるといいですね。





時期も時期ですし、不安になってしまい、有料診断をお願いしましたが
無料で夢診断をしていただきありがとうございました。

娘の方はご心配をおかけしましたが、おかげさまで合格いたしました。
親子ともども喜びたいところですが、なんとなく娘の様子が気になってはいました。

たったいま、夢診断の結果を見まして、じわじわと泣いてしまいました。
声をかけて励ましていればそれでいいものだとばかり思っていました。
「塾」に行かせ、習いたいという「稽古事」は全部やらせました。
家族の生活のリズムもテキパキと無理なくいっている自信があったし
娘も手伝ってくれるので、何も心配することはないと思っていたのです。

ご指摘のとおり、娘に春の旅行のことを話したら、友達と遊びたいって言うのです

夫と話して決めていたリゾート地でのスキーやレジャーランドは
気乗りしないらしく、
中学が違うから、今しか遊べないから、友達といっしょにディズニーに行きたいと愚図りました。
予約しちゃったからと言うと、友達のママに連れて行ってもらうから大丈夫、
お金は自分のを使うからいいでしょうと、「合格」したんだからいいでしょうと言い返します。
夫が渋々と両方とも行けばいいだろうと言うと娘はやっと納得しました。
1日ほど早めに帰ってくればいいのですが、もやもやして気分がよくありませんでした。

なぜなんだろうと一晩寝て、起きた朝に「診断完了」のメールをいただいたわけです。
私が休みの日でしたので、娘が起きる前に読みました。
いつの間にか娘が起きてきたらしく、脇に立っていて私を見てました。
娘に「昨日はごめんなさい」と言われ、私は「ママこそごめんなさい」と素直に言えたのです。
とても自然な気持ちで、こんな気持ちになったのは、娘を育てていて初めてのことかもしれません。

その日、何度も夢診断の結果を読み返しました。
同じ夢を繰り返しみている理由がわかり、自分の至らなさを知りました。
本当にひさしぶりのことですが、夫と娘のアルバムをみながら、お酒を飲みました。
夢診断のことを話したら、ありがたいことだねと言ってました。

お礼の返事が大変遅くなりました。心より感謝いたしております。ありがとうございました。