トイレ迷宮ゲーム  

ト イレのありかを探している。

トイレならパチンコ屋さんにあるはず。
そう思って、それらしき建物に入ろうとするのですが、入口に案内人がいる。
中に入るのに、わたしがもっていた興行用のポスターを「入場券」として差し出した。
どうしてそんなものが必要なのかわからないが、早速、建物内に入れてくれた。
案内人はどうやら知り合いの方らしいとわかって、少し安心したが
先ほど渡したポスターを案内人は無造作に床に投げ捨てた。
同じようなチラシがたくさんあって、まとめて保管するシステムになっていると妙に感心している。

パチンコ屋さんのはずだが、パチンコ台はひとつもない。コンクリートの床があってかなり広い。
不器用につくられたコンクリートの階段に足元をとられそうで不安となる。
案内人は自信たっぷりのようで、だいぶ先を歩いている。それを追っていくのだが…。
ふと、大きなウィンドーから見えた外の景色が、薄明るくぼんやりとしている。
あれ、怪しげな建物だけどトイレはあるんじゃないと思うが、探しても出口はなさそうだ。
仕方ないと思って前をみると、案内人はすでにいない。どこにいったのかとキョロキョロする。

タバコでも売っていそうな小さな売り場の窓に、女の顔だけがはりついている。
わたしが質問すれば答えてくれそうな雰囲気だけど、さすがに遠慮したい。

本屋さんのところで、この街の案内図のようなものを見つけて、トイレをさがすと
ひとつは確かにあるようで、その地図を記憶して、通路をあちこち移動する。
通路の角々で、トイレの表示らしい案内板を見つけて、こっそりと入ってみると
そこは喫茶店だったり、イタリアンの洋風な店であったりで、混乱してしまう。
お客さんは誰もいないが、お店の人は必ずいて、待っていたかのように
親切に声をかけてくれるが、わたしの話は聞いてくれない。この街の噂話をするだけだ。

先ほどの「案内図」を思い出して、突き当りの狭い路地に向かっていくと
そこには「白い紙」にトイレと書いてある横長の大きな壁があるだけでトイレはなかった。
よくみると壁ではなく、最初の案内図を大きくしたような看板が立っているだけだった。
その看板を回り込むと外に出られることに気づいたとき目が覚めた。





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