マミヤ光機
RB67
(初代機)

6X7判
レンズシャッター
一眼レフカメラ
マミヤRB


RB67
レンズ交換式6X7cm判一眼レフレックスカメラ
発売年月 : 1970年(昭和45年)4月
発売時価格 : 115,000円(127mm F3.8付き)、ロールフィルムホルダー(17,000円)

 RBの製品名が示すとおり後部が乾板用カメラのようにレボルビング・バック(RB)で縦横位置が回転変換できる角形大判一眼レフである。
 6X7判一眼レフでこの装置が付いたのはこのカメラが世界最初である。標準仕様はロールフィルム・ホルダーを装着するが、乾板取枠など各種のものが用意されている。
 蛇腹繰り出しによる焦点調節など、系譜的には旧乾板用箱型一眼レフの流れも引くが、新型式の大判一眼レフである。
 このレボルビング機構は、カメラを構えなおすことなく、タテ・ヨコの画面切り替え操作がワンタッチででき、同じアングルのままで、撮影者のイメージにあった映像を得ることができ、 撮影目的に応じて交換できる、バック交換システムと相まって撮影に多面性をもたせることに成功している。

型式
レンズ交換式6X7cm判一眼レフレックスカメラ
使用フィルム
ブローニフィルム使用6X7cm判
10枚撮り(120フィルム)、20枚撮り(220フィルム)
ポラロイドバックフィルム(100シリーズ)
カットフィルム、パックフィルム、乾板も使用可能
画面サイズ
6X7cm判および7X7cm判(ポラロイドフィルム使用時)
標準レンズ
マミヤ・セコール127mm/F3.8(3群5枚構成、画角38゚16’)
絞り機構:完全自動絞り(手動絞り装置付き)
マウント
バヨネットリング式
シャッター
セイコー #1
シャッタースピード
T・1〜1/400秒(ボディー側面のレバーによりチャージ)
フラッシュシンクロ
MXフルシンクロ(レンズシャッター方式によりストロボ・フラッシュ全速同調)
ファインダー
フレネルレンズ付き、ルーペ倍率 3.2%、ピントフードおよびフォーカシングスクリーンは着脱可能
焦点調節
ラックピニオン式繰り出し、最大繰り出し量46mm、距離表示は、ボディー側面の グラフ式距離目盛りによる。接写露出倍数目盛り付き。
バックホルダー
120および220専用ホルダー、ポラロイドホルダー、ラフレックスホルダー類交換自由
フィルム巻き上げは、ホルダー側に装備
バック機構
レポルビング式(90度回転)
その他
ミラーアップ撮影装置、二重露出防止表示、その他安全ロック付き
大きさと質量
104×139×217mm、(ボディー、標準127mm/F3.8レンズ、専用ロールフィルムホルダー付き)
ボディー本体1,050g・ロールフィルムホルダー410g・レンズ127mmF3.8)655g、ピントフード230g、 レオピングアダプター200g
 同時期に発売されたアサヒペンタックス6X7が35mm一眼レフ並の軌道性、速写性に重点をおいているのに対し、マミヤRBはスタジオ撮影といったカメラをじっくり構えて撮影するのに適していて、好対照を見せている。 その表れの一つとして、ミラーはクイック・リターンではなくレバーによる下降復元方式を採用している。
またレンズ、ファインダー、アクセサリー等も順次揃えられるシステム・カメラになっている。

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