「文学横浜の会」
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2004年9月5日
「オリンピックが終って」
8月は忙しかった。いや、そんな気分を味わった。
でも、競技の数はすっごく増えたから、東京大会は地元開催ということで、随分頑張ったんだ。
優勝したり、それなりの結果を出した選手のコメントは聞いて気持がいいけど、結果を残せなかった選手は気の毒に思う。
勝負の世界だから、勝者がいて敗者がいて、実力を発揮できない者もいる。
観る方はそうした人間模様をみながら緊張感を共有して楽しんでいる、ともいえる。
大きな大会であればあるほど選手の緊張感は増し、それ故に意外性を呼び、ますます観る方を楽しませる。
以前と比べると、金メダルを獲る選手の国が分散した。今回はアメリカと中国が三十以上で1位と2位だが、
以前は、僕の記憶ではアメリカとソ連、そして東ドイツが圧倒的に多くの金を獲得していたように思う。
調べた訳ではないから正確な数は言えないが、圧倒的な強さだった。東西の政治的な緊張関係の中で、
スポーツが国威発揚に利用されていたんだ。
オリンピックでの国威発揚は今も同じで、国によっては優勝者に、その国ではとんでもない金額のご褒美がでる国もある。
それが金メダル獲得国の分散した原因かもしれないが、競技数が増えたことによって分散したとも考えられる。
競技数が増えて、大会そのものが大きくなって、開催できる国が限られるようになったのは問題だが、
金メダルの獲得する国が増えたのは良いことだ。
次のオリンピックは、4年後に北京で開催される。北京を目指して密かに
次のヒーローを目指して、心を新たにしたスポーツマンも数多くいるだろう。
そしてぼくは4年後、一体何をしているだろう。何処でオリンピックを観ることになるのか……。
そんな事を考えるような年齢になった。
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相変わらず、きな臭いニュースが流れてくる。テロのニュースを聞かない日はないと言っていい。
3日から今日(4日)にかけてロシアでの人質事件にはぞっとされられる。
テロによるといわれる飛行機2機の墜落事件と併せて、事件の真相はこれから明らかにされるだろうが、
これはもう一般人を巻き込んだ、’戦争’だ。
原因はロシア国内のチェチェン問題に端を発しているといわれて、
チェチェンの女性も事件に関わっていると聞く。それも数多く。
テロは卑劣で許せない行為だが、自らの命を犠牲にして、それ程に彼女達を追い詰めさせたのは一体なんなのだろう。
余程の復讐心があって事に及んだのだろうが、それ程に深い憎しみと怨みをうえつけた原因は一体何か?
ぼくらは余りにチェチェンのことを知らない。
同じく、テロと戦っているアメリカでは、これから大統領選のモードに入る。
アメリカとロシア(旧ソ連)といったかつての大国がテロ問題を抱えているのはなんとも皮肉だ。
テロ問題を引き起こした原因はそれぞれ違うが、いずれも力を背景に問題を片付けようとしたからに違いない。
と同時に、国の大きさについて思う。極論で大雑把だとの指摘を覚悟して、
国の大きさは余り大きくない方がいいのではないか。
色々な宗教があって、色々な価値観があって、それらを同じ枠の中に詰め込もうとすると、無理がでる。
膨張し大きくしたい本能と、自らの価値観を守りたい本能とは互いに相容れないものだ。
暴力による、或いは力による問題解決は真の解決には至らないことを、テロが教えているように思えてならない。。
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さて、日本について。
少子化問題で将来に暗雲漂う日本政府はこの際、こんな宣伝文を世界に発したらどうだろう。
日本はいい国です。
テロはないし、安全です、子供の沢山いる家族はどうぞ日本へ来て下さい。
そして国籍をどうぞ。まずは毎年先着10万名まで。
考えてみれば、僕らのご先祖様は、様々な技術や道具を携えて大陸から、韓半島から、
そして南方からこの島にやって来た。土着の民と交じり合って、そして現在の日本がある。
今、沢山いる不法残留外国人問題も、堂々と仕事ができるようにすれば日本にとってもプラスになる。
問題は、日本が魅力ある国であり続けることができるかどうか、だろう。
<K.K>
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